すぐに掌編投稿するよと予告してから幾日か経ってしまったけれど、じつは一向に筆が進んでいない。ふがいない自分が腹立たしい。
私はどうしようもなく書けなくなってしまったのだろうか。ちょっと落ち込むくらいには症状がひどくて、復活までにはもう少し時間がかかりそうだ。
諦めないけどね。書きたい気持ちは絶えず心に燃え盛っている。
ところで、この前も書いたように最近は海野十三氏の作品を好んで読みまくっているのだけれど、その中でも「蝿男」という作品にとてつもない衝撃を受けた。この作品は、形は本格ミステリのようではあるのだけれど、しかしトリックやオチがとんでもない奇天烈さをもった作品で、好き嫌いが分かれるとは思うのだけれど(海野十三作品全てにいえることだけれど)私のツボと言うか、小説を愛する私の根っこの部分にどストライクに嵌った。
ミステリ好きだけじゃなく、ナンセンス、怪奇、コメディ系小説が好きな方にはぜひ読んでもらいたい。特に中盤、主人公とある重要人物による車とオートバイでの追跡シーンは格別。
海野十三氏の作品を読み耽る内に、初期SF(あくまでも初期ね。現代SFとはちょっと趣が違う)の魅力に取り憑かれて、次は蘭郁次郎氏の作品に狙いを定めていたりする。まだまだ読書熱が続きそう。