最近はちょっぴり読書をする習慣から身を離してしまっていたのだけれど、また悶々と欲というか、熱というか、そういったものが湧き出してきている。なんだか猫の発情期のようだなと感じている。
で、ここ最近は海野十三氏の作品をモクモクと読みふけっているのだけれど、これまで彼の作品といえば「生きている腸」だったり「三人の双生児」だったりとちょっと怪奇節のある話ばかりしか読んでおらず、彼の代名詞ともいえるSF的なお話というものにはあまり触れていなかったので、ちょっとその辺りを念入りに読むことにしてみたら、とんでもなく面白くてホクホクと幸せな心地になっている。
昔のSF設定が今でも通じるのかといわれれば、確かに、ちょっと首を傾げざるをえないところもあるのだけれど、そんなこと問題にならないくらい面白い。逆に、当時のSF話の主流だった「火星人」だったり「電波線」だったりといったものの考察は、現代を生きる私からしても新鮮で魅力的なものに思えた。
私にもちょっとSFっぽいお話が書けるかな、とちょっと頭を巡らせてみて、以前「タイトルだけコンクール」という自主企画に投稿した「ドグラ博士と夢に潜む男」という作品(作品とはいっても本当にタイトルだけで中身はなかったのだけれど)の設定をちょっと掘り下げてみた。
で、本編は後々、中・長編のお話にする気ではあったのだけれど、その前日譚とでもいえるようなお話も書けそうだな、となんとなく骨子が見えたので、これを掌編にしてみようと思う。
ニ、三日中には更新できるかな。できたらいいな。いやできるさ。さあ書くぞ。
自分に発破をかける為に予告しておく。