倉沢トモエ

此処は彼岸か、あるいは…。闇夜を辿る二人の少女たち。彼女たちを照らす赫き光は一体何処にあるのか。

記憶を失い何も無い白い空間をさまよい記憶を辿る2人の話。

私はアンデッドとしてこの世界に戻った。 記憶はなく、『再生する身体』と『花を蘇らせる能力』と『自由』だけがここにある。 アンデッドだけど、私が何かの力になれたら良いな――――――…

キスをした友達と、一歩を踏み出す勇気の話。

ある日、空から立体文字が降ってきた。

　高校生の久間 無瑕（ひさま むか）は、社交的で優しい性格から人に好かれていた一方で、相手の機嫌を伺いすぎて、人を信じられなくなり、ついには孤立してしまった。 　思い悩んだ末、自…

「私」は中学時代に一度悪さをした。 それは、中一の文化祭のときのことだ。

高校1年の夏。 姉の旧友から２年ぶりのメールを貰った一ノ瀬湊は久しぶりに姉に会いに行くことになる。そこで彼は懐かしい祖母の言葉を思い出す。 向日葵が紡いだ言葉が今、咲き誇る―…

　処女作です。 　大学生の女の子が、小学校の時に出会ったウサギみたいなサクラの木の精霊について、回想するお話になります。 　学生時代に、大学のレポートとして『子ども』に関するこ…

幸運な女の子の話

「目覚めるたびに自分が変わる」

軍隊に所属する女性兵士のパル＝ジェルシャは激戦地であるジラソル（都市名）に援軍として大勢の兵士と共に派遣された。彼女はそこでマリア＝ダルーペという少女に出会う。マリアは逃げ遅れた…

私が目を覚ますと電車の中だった。 なぜか訪れる強い焦燥感を忘れるために、目の前の少年が持っていた人生ゲームで遊び始める。 しかしそれは今まで遊んだこともないようなクソゲーだった。

ありのままの私をみて！ コート一枚だけ羽織り、駆け出す 響くホラ貝、もれだす失笑、開かれるコート、そして悲鳴 食べ物の名前からネタをひりだすのがしんどくなったので、新装開店まき…

「透明人間になれる薬」を手に入れた二人の高校生が、深夜の学校で出会う話。

通学、通勤のバスや電車の中。会社や学校の、貴方のすぐ隣の人、もしかしたら"無い"かもしれませんよ。 ――じんわり背筋が気持ち悪くなるような、短いお話を書きたかったので書き上げ…

ただ日々を送っている少年と病気を抱えた少年のお話。 花言葉で思いを届けるちょっとロマンチックな物語です。

夢日記

主人公、北条 司(ほうじょう つかさ)は大好きな彼女、楠木 綾(くすのき あや)と買い物に出かけた。お互い仲良く出かけたまではよかったのだが…

　人は、どこまで深いところまで行けると思う？ 僕は特殊だ。どこまでも、どこまでも、どこまでも……僕は落ちていける。

「徒然なるままに　日暮らし・・・」 吉田　兼好のようにはいきませんが、日常の中でふっと思ったことを書いてみます。

彼女と求める最高の八小節。集中した過去よ、高鳴って咲き誇れ。

文化祭のさなか、男子生徒、水向晴（みずむかい・はる）の墜死体が発見される。 落下したと思われる階段の踊り場には青い液体が残されていた。 彼は何故死んだのか。 真相を探るため、…

怪談です。 夜道を歩くときは、お気をつけて。 ※本作品は創作です。実話ではありません。

ある男がいた。男はある女を許さないと言う。その理由は──。

鏡を見ると、私が映っていない。原因を調べると、鏡は十二分後の未来を映しているということが分かった。だが、未来を変えてしまうと、何らかの代償が生まれるらしく、私は鏡に映る世界を気に…

主人公の少年はお父さんに身も心もボロボロにされ夜をさまよっていたところに一人のお姉さんと出会う。 そのお姉さんはご飯をおいしく多べることが好きで、そのご飯を少年は分けてもらうこと…

日常生活で感じる二種類の「気持ち悪い」について考える。

少年優希は、ある時一台のパソコンを手に入れる。彼はその無限大の世界に魅了され、ますます没頭するようになった。彼は一つのゲームを見つけた。FPS、ファーストパーソンシューティングゲ…

気がつくと、見知らぬ車に乗っている。そんな状況から始まる旅の中で、主人公は何を発見し、何を思うのか。

北極海、水中を潜航する核ミサイルを搭載した原子力潜水艦アトリアは定期的な通信のために浅い深度まで浮上してきた。だが……

狛犬と呼ばれる強大な術師は、失った姉の力を借りて、世界の改変を試みる。 強い意志のもと、辛いできごとも乗り越える力が、彼女にはあった。 その力は大国同士の争いさえなくし、やがて世…

私は荷物を抱えて、山に登っていた。

自らの故郷を嫌悪する青年はある日、いじめに遭っている少女と出会う。

実話を基にした、人の縁と呪いの物語。

事故によって謎の声が聞こえるようになった少年、厄見傀人は声の正体を探るために庭に出る。そこで出あう木の葉によって自然を知ることになる

ある夜、自室の鏡が光って、向こう側に行けるようになっていたら、あなたはどうしますか。 その世界は、あべこべな世界。重力というものが存在しないかの如く、全てのものがおかしな方向に自…

一週間後に大学受験を控えた速水祐斗は、親友の皆川翔太から遊びに行こうと誘われる。