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トラウマ② 叱られるという事。

Eテレでやっていた「地雷が多くてこの話NG」と言う番組での話。
「映画『鬼滅の刃』(日本映画興行成績No.1)どうだった?」の話になった。正直『全然やな』と思っても周りの人が見るからに『めっちゃよかった』の顔してたら、違うなと思ってもそっちに寄せる。共感の方が楽で安全なのでそっちに流れてしまう。『それな』で、友人関係成立してしまうので……」
 同じことが漫画の同人誌時代にありました。その頃の流行が「平家でなければ人でない、○○○○でなければ少女漫画ではない」それ一択という怖しいもので、なのに私はその作家さんが全然好きじゃなかったのです。
「ハイル・ヒットラー」の大合唱の中で、「ヒットラー好きじゃないです」とは言えません。その頃その作家さんの大ファンがいて、私に「読め読め」とシツコイ。とうとう耐えられなくなって「どこが面白いのか分からない」と本音を言うと「技術の高い作家は好きになるのが当然。あなたほど上手い人が分からないなんておかしい!」と、“お前なんか人間じゃ無い”の勢いで怒鳴りつけられました。(それがトラウマになって本音が言えなくなった)その人とはその後も付き合いがありましたが、何年か後に一方的に絶好宣言をして、私の前から消えました。向こうから勝手に擦り寄ってきて、勝手に期待して、勝手に「期待を裏切られた、お前にはもう利用価値がない、絶交だ」と、言うことらしい。十代でこう言う経験するとこたえるんですよね。(シャーロックさん、こうゆう人結構いるんです。気をつけて)人類は、進化の末、争い事を避ける穏やかな性格へと進化したと言われています。ただし、これは自分の仲間に対してだけ。「自分の仲間を守るのは正義、仲間以外は敵」そして、誰かを「仲間じゃない=敵」と見做すと、凄まじい攻撃をはじめます。「仲間以外の異物(敵)を排除せよ」と。実は人間には処罰欲求と言うものがあり、人を叱ると脳はドーパミン(快楽物質)を出すのです。人間は、何か悩みや苦しみを抱えていると、一時でもそのストレスから逃れたくて「ドーパミン欲しい、悪いことした奴を罰したい」と「叱りたい中毒」になり、SNSで攻撃・炎上を起こしたりするのです。「私は正しい。快感!」と叫びながら。で、叱られた側はと言うと--激しいストレスから「逃げるか・戦うか」の動物が命を守るための防衛システムが働き、考える余裕なんてほぼ無い。よって、何も学べず、同じ失敗を何度も繰り返し、何度も叱られ続け、「自分はダメな人間だ」と結論して、自殺したりします。「怒っては行けない、叱るのは大事」などと言うのは、叱る側の人間の都合です。怒ろうが、叱ろうが、相手は学びも成長もできない。そして攻撃され、ネガティブになった精神は、攻撃した相手の、都合の良いようにコントロールされてしまいます。これが虐待やいじめやDVです。
「褒めろと言われても、どうして良いか分からない(自身が褒められたことがない)叱るまいと必死に我慢を続けても、結局、辛抱できずに爆発してしまい、また自己嫌悪」という親御さんは多いです。叱る方も叱られる方もボロボロ。幸せになれない。
叱るのも、誉めるのも、どっちもことが起こってしまった後の考え方だからです。地震や津波が起こった後で、泣こうが喚こうかなんの足しにもなりません。正確な予測に基づく備えが身を助けます。同じことです、問題が起きる前に、今自分に何がやれるのか「予測力」を鍛え、常に考え続けること。それしか無いのです。
さて、私は2023年度(4月以降)をどう予測すれば良いのでしょう?これは私の経験則なのですが、人間は何かをものすごく欲しがって焦ると、必ず魔がさして最悪の結果を招きます。執着が冷静な判断を失わせるからです。友達が欲しくて漫画の同人誌に入った私は最悪の結果を招きました。漫画をやめて「友達が欲しい」と言う気持ちを捨てた後で、友達ができました。返って欲しいものを手放した途端、待ち構えていた様に幸運はやってきて、次に進むべき道を用意してくれたりします。今、私はやりたいことも、欲しいものもありません。春なので、庭仕事と、しばらく読めなかった本を沢山読もうとだけ思っています。未来は私に何を運んでくれるのでしょうね。

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