分身

　主人公が仕事明けの深夜「猫になってみませんか」というメールを受け取ることから物語は始まります。 　猫になった主人公の心理をコミカルに描いており、目まぐるしく展開するストーリーを…続きを読む

　透明骨格標本という一風変わったオブジェのイメージが全体を通して配置され、幻想的な雰囲気を醸し出しています。 　姉とのベッドのシーンも効果的で壊れた家族の力関係を表し、主人公が受…続きを読む

　夜の書店の静まりかえった、時間が止まったような瞬間を切り取った散文詩です。 　私は大学前の古本屋を思い出しました。 　蛍光灯がブーンと鳴っていて学術書が棚に並ぶ古色蒼然とした古本…続きを読む

散文詩の連作の形式をとった詩集です。 一つ一つの小品は短いですが、詩としてよく練られた言葉の配置が交錯するイメージを生み出して、作者独特の世界観に引き込まれます。上質の詩を読みたい…続きを読む

いわゆるポエムとは一線を画す詩集です。
不安定な言葉使いが詩情をかき立てる不思議な作品です。
詩が好きな人は是非読んでみてください。

　聖書を読んだことがある人なら、すぐわかる寓話と、最後は heimatlos (故郷喪失者) の哀しみを描いた小品が添えられた作品集です。 　どの作品も丁寧に書かれており、考えされ…続きを読む

　詩的散文を独自の感性によって構成しようとする作品です。文体も独自のスタイルを確立しつつあります。あとは色々書いているうちにしっくりくるようになるのではないかと思われます。 　改…続きを読む

　いろいろな詩が盛り込まれている小品集です。一つ一つ丁寧に言葉を選んで、ややグロテスクなイメージを想起させることに成功してます。この辺は好みが別れるところですが、私は良いと思います…続きを読む

　この作品は詩的表現を散文に埋め込んでポエジーを構成しようという作品で、その狙いはまずまず成功してるのではないかと思われます。 　欲を言えばもうちょっと頑張って長く書ければもっと…続きを読む

しりとりで話を書くというのは考えたこと無かったので、楽しく読めました。

次は「あかさたな」で紡ぐ物語でしょうか？（冗談です）

星２を進呈させていただきます。

こういう小説は短編ならではの作品で、言葉の異化によってpoesyが生まれてくるのを感覚的に味わえる良作です。このような意欲作には★３を贈ります。

語り口で短編を成立させようとする意欲的な挑戦は素晴らしいと思います。ゴーゴリの短編を読むと利するところ大だと思います。次回作を期待して★二つとさせていただきます。

抑制のとれた淡々とした筆致で描かれた詩的ファンタジー。やや難解な物語に臆することなく、テキストの質感を味わいたい短編。

前半の自然描写がとても良いです。あとは隣で寝ていた女の正体と、娘のその後をもっと書き込むと良くなると思います。次作への期待を込めて★★でお願いします。

三作の内これが一番良かったです。犬の描写を中心に持ってきたのは、書き慣れてるな、と思いました。次回作に期待してます。