リック・ルービンの創作術という本を買って読んでいる。
世界最高の音楽プロデューサーの本という触れ込みだったが、中身はめちゃめちゃスピリチュアルで、思ってたのとは違った。でも面白い。俺が普段感じていることが書かれている。
その中で、「真に偉大な作品は、売れる売れないのルールから外れたところにある」的な文章を読んで、俺の腹は決まった。
セラピーの話を書くなど、一般向けでないにも程がある。
だけど、俺はこれを書くためにこの作品を書いた、という確信があった。
売れる売れないは、もう、いい。
俺の魂をぶつけよう、と改めて決意し、アブノーマルな話を書いた。
この行程がなければ、ウプウアウトも、アヌビスも、前に進めないとわかっていたからだ。
書き終えて、脱力した。
これでよかったのだ、と思えた。
最後に、この本から引用したい。
「クリエイティブな作業に関して言えば、根気強さとは、私たちのやっている作業の大半は自分ではコントロールできないという現実を受け入れることだ。偉大な作品を力ずくで生み出すことはできない。私たちにできるのはそれを招き寄せて待つことだけだ。不安そうに待ってはいけない。それでは来るはずのものも怖気づいて来てくれないかもしれない。とにかく歓迎する気持ちを忘れないことだ。」
偉大な作品よ、俺はきみを六歳の頃から、三十年待っていた。ようこそここへ。遊ぼうよパラダイス。