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「物書きが死ぬとき、あるいはアフロディーテへの告白」完結しました。

僕にしてはホント短期間で、だいたい10日程度で書き切った作品です。

niki というアーティスト の 「-ERROR」という楽曲をたまたま動画配信サイトで聴いて、これは死にゆく人の心を歌っている、と気付き、そのつもりでもう一度聴き直してみたら、今度はちょっと泣きそうになって、不意に脈絡なく、「僕は創作を愛している」という、言葉にすると途轍もなくこっぱずかしい事実に突き当たり、気付くとその日のうちに筆を執っていた、という次第です。「愛している」、大げさな言葉、でも、そうとしか言い様のない気持ちでした。女の子を好きになる、というのとはちょっと違う、なんだろう、信心深いキリスト教信者の人が、聖母マリア像や、聖書に書かれたイエスの言葉に触れた時、きっとこういう気持ちになるのかな?という、ある種「敬虔」な心境でした。

作中の人物は、僕です。ディテールはもちろん違います。例えば僕はウンザリするほど健康です。毎朝トイレを出る時、もういい歳なのに余りに健康な自分がなんだか嫌になり、不機嫌になるくらい健康です。まあ、今のところは、というに過ぎないのですが。

この作品は、或いは創作家としての僕にとって、転換点となる小説だと考えています。空想に遊び、虚構を展開する、のではなく、想いをストレートにぶつける、そういうスタイルで書かれています。

10年後、再読してみたいです。その時そこに、恥ずかしすぎて読めない自分がいるのか、或いは懐かしさに泣きそうな自分がいるのか、見てみたいです。

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