久しぶりの大当たりでした!! 騙され系サスペンス・ミステリーが好きな人はぜひ観てください!
『インビジブル・ウィットネス 見えない目撃者』、イタリア映画です。が、オリジナルは『インビジブル・ゲスト 悪魔の証明』というスペイン映画で、私が観たのはリメイク作品だったとあとから知りました。
観終わってから、いつものことだけど邦題は微妙だなあと思ったのですが、イタリアのリメイクのほうは『Il testimone invisibile』、見えない証人と翻訳が出たのでわりとまんまでした。ですが、スペインのオリジナルのほうは『Contratiempo』、偶発的な出来事とか不慮の事故という意味だそう。素っ気ないけど絶対こっちのほうがいいと思いました。機会があればオリジナルのほうも観てみたいと思います。
で、肝心のストーリーですが……愛人の殺人容疑をかけられている男のもとへ、顧問弁護士から紹介された敏腕弁護士だという年配の女性がやってきます。そこからは彼女にいろいろ話を訊かれ、男が答えて、あいだに事の起こりからの回想シーンなどが何度も挟まれるんですが……これがもう、最初から最後までなにをどこまで信用していいかまったくわからない!
いわゆる「信頼できない語り手」なんですが、そもそも信頼できる奴が誰一人おらん!(笑) 回想シーンでさえ、こうだったんですよーって見せられてるけど、それはまんまと話を信じ込まされたってだけで、事実は違っていたかもしれないわけです。
無罪を勝ち取るためには正直に答えてもらわないと、と弁護士が鋭く訊く。男が観念したように答える。回想シーンでそれが描かれる。弁護士が云う。あなたの話には穴があります。そしてまた訊く。それが何度も繰り返されます。
話をしている男と弁護士はずっと部屋にいて、ほとんど動きもないのですが、挟まれる真実か嘘かわからない回想シーンのおかげで102分間があっという間でした。
こういう、趣味どストライクな作品に出会うとやっぱり刺激を受けますねえ。今すっごく書きたいです……はらはらドキドキ、そういうことだったのかーと思った瞬間にはぁっ!? と世界がひっくり返るサスペンス。
またネタが降ってきてくれないかなあ。ジョニーの奇跡よもう一度……ということで、関係ないけどサムとネッドのイメージ画像貼っておきます(笑)