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「吸血鬼に遭った僕は、一生分の時間を彼女に捧げることにした」という小説を書きました。

 また会いましたね。神崎ひなたです。

 このたび、狐様(https://kakuyomu.jp/users/fox_0829)主催の第二回きつね密室小説大賞(https://kakuyomu.jp/user_events/1177354054893980230)に応募する作品として、下記の小説を書きました。

 吸血鬼に遭った僕は、一生分の時間を彼女に捧げることにした
 https://kakuyomu.jp/works/1177354054893980646


 また同様に、秘鷺様(https://kakuyomu.jp/users/himesagi)主催の【【吸血鬼】が登場する作品】企画(https://kakuyomu.jp/user_events/1177354054894026769)、

 籠り虚院蝉様(https://kakuyomu.jp/users/Cicada_Keats)主催の【「ビターエンド」な作品】企画(https://kakuyomu.jp/user_events/1177354054894080965

 両方に参加をさせていただいております。
 よろしくお願いします。

 この話を書こうと思ったきっかけは、「こむら川小説大賞も終わったし、しばらくのんびりできるな~」と思った矢先に、狐さんが「新しいレギュレーションです!!!」と新企画を爆誕させたためです。書かざるを得ない。企画が終わった後によく見られるバーサーカーに、私はなっていた。

 テーマは「密室・鍵がかかった物」。どっちも挑戦したことが無かったのですが、その日たまたまTwitterで、多分ウィッチャー3ってゲームのスクショだと思うんですけど、吸血鬼が人間を養殖する話、みたいなのを見かけたんですね。それから着想を得ました。

 今回は「登場人物の姿をイメージしやすいように」を特に意識しました。私の小説に登場する人物は名前がなかったり、見た目の描写が無かったりするんですが、ありがたいことに、「坂佐井咲傘の~」という小説のファンアートを書いてもらった時、「あぁ、見た目もしっかり描いた方がいいな」と思ったのです。

 その点はなんとなくクリアできたような気もしますが、肝心のお話がちょっと…
…難しかった。登場人物の気持ちが分からなかった。特に今回は、「密室」というテーマもあったので、限られた空間で「なにか」をしなければいけないのですが、何にもならないところがしんどかった。
 というか「密室からどうして出なくちゃいけないんですか?」という捻くれた自分の囁きに乗ってしまったのが悪かった。出ていいならもっと他にやりようはあった気がしなくもない……(負け惜しみ)。

 ですが、鉄血場原ちゃんを書いている時は楽しかったです。またああいう女の子が書きたい。シュターレント=フォン・オレンジドレスちゃんも書いている時も楽しかったんですがどっちかというと禅問答だった。「自分にとって吸血鬼ってなんなの?」に対する解答を次々に要求されるというか。最終的に「吸血鬼は、最強で何もかもに飽きている」という解釈に着地しました。

 オレンジドレスちゃん、最初は一人称が「余」だったんですが、尊大な吸血鬼って自分の中ではどうもしっくりこなくて……なんというか、本当に自分を偉いと思っていたらわざわざ偉ぶる必要がないんじゃないか? と思ったりして。そういうところから掘り下げていってしまうと、「なんでもできるならなんにもしなくていい」みたいなキャラクターが出来てしまいました。(なんで?)
 でも、個人的にはそういう吸血鬼が一番腑に落ちたのでした。

 そうなると、主人公もズルズルにしてあげたい。と思っていたら鉄血場原ちゃんも二人に影響されて、ズルズルになってしまった。本当はもっといい終わり方にしたかった。

 強く生きるのは難しいことです。誰でもそうです。だけど自分なりの「やさしさ」の形を見つけて、生きていってほしいと思うのです……主人公にも、鉄血場原ちゃんにも。

 そんなわけで、吸血鬼の物語でした。

 また次回があればお会いしましょう。
 最後まで読んでいただきありがとうございました。神崎ひなたでした。

 

 

 

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