雨虹みかん

同級生の顔を誰一人として覚えずに中学校を卒業して、青崎架月は今年の春から特別支援学校に通う高校生になった。

私の想いを乗せた透明な糸は、物体の輪郭と輪郭を軽やかになぞっていく。世界を駆け回るその糸の行き着く先は、いつもビビヌッコアユナの元だった。

山の中で浮いている少女との邂逅。 そして親睦を深めていく中で知っていく現実。

「私、バイセクシャルなんだよね。」 今まで女子を好きになったことなんてないくせに、そう言って屈託なく笑う彼女が、愛おしくて、憎い。 🍊2作目です。反応いただけると嬉しいです。ア…

いつか育てたい物語の種。 千文字以内の掌編をおいていきます。

私、「葉名月乃夜」について、少しばかりお話ししようと思います。 これは現在の「葉名月乃夜」という人間の前日譚であり、未来の「葉名月乃夜」の前日譚である。

俳句のリズムに沿ったタイトルと、それを作った際に考えていた文章を添えたものです。

いつだって優等生として扱われてきた少女。 しかし、世界は彼女が思うほど狭くない。 高校に入り、自分よりも頭の良い人に出会うたび、彼女は劣等感に苛まれ、追い込められる。 壊れ…

2019年と2020年。カクヨム甲子園に参加して、感じたことと考えたこと。

カクヨム甲子園に三年間挑んだ私が、思いのままに書き殴った文章です。

西暦2022年、今年も開催される「カクヨム甲子園」 やる気に満ちた高校生の作品から何を得られるかしらん。　 感想を書くためのサポートとして「棒読みちゃん」を活用します。 高校生…

なんでもない日々に立ち止まってみた記録。

特に深い意味はありません。 なので、考える必要もありません。

帆刈藍は眠らない。 神様とそういう“契約“をしてしまったから。 ある晩、藍はクラスの男子、とりまるに出会う。願い事を叶えてもらうため、神様を探しているというとりまるに出会ったこと…

「カクヨム甲子園2022」ロングストーリー部門・奨励賞受賞作品 真琴、千尋、美奈は、田舎町で育った幼馴染。性格も、得意なことも違うけれど、小さなころから三人は大の仲良しだ。だが…

眠いけど寝たくない。朝の光は眩しすぎる。そんなあなたの居場所「バーあめにじ」。 僕は、作家仲間の雨虹みかんとバーを営んでいる。今日も、店長と僕の探偵ごっこが始まる。 追記（2…

カクヨム甲子園2022ロングストーリー部門に参加している作品です。 二人の女子高生のお話。 締切以降加筆修正たくさんしました。

容姿が女の子みたいと揶揄され、周囲に馴染めない男の子がいました。澪という子です。澪は、ある出来事をきっかけに、言葉が上手く話せない「吃音症」になってしまいます。それも拍車をかけて…

「ミルクティーが甘くなるように水飴を溶かすから。」 4つの物語を順番に読んでいけば、この言葉の意味が分かるはず。 ミルクティー、ラムネ、砂糖水、水飴の4つの「甘さ」とそれに伴…