やっぱり Windows の障害に便乗した詐欺が発生しているようです。
新聞に出てたのは、障害の原因となったソフト会社のクラウドストライクを装って「障害の復旧を有償でお手伝いします」とメールを送り、お金をだまし取ったり、システムの情報を盗んだりするもの。
または、クラウドストライクの偽サイトを作って、ウイルス ソフトをダウンロードさせる、というのもあるようです。
会社でクラウドストライクを使っていて、会社からの支給 PC を使ってる人は、こんなメールを受け取ったら、ついうっかり口車に乗ってしまうかもしれませんね。
障害に関するメールを受け取ったら送信者名をクリックして、アドレスが正規のものか確認する、Web サイトにアクセスするときも URL が正規のものか確認するようにしましょう。詐欺のアドレスや URL はやたら長かったり、全然関係ない名前の携帯アドレスだったりします。見知らぬメールの場合は開かずに、直ちにゴミ箱に入れて、ゴミ箱も空にしましょう。
慌てなくても、仕事が遅れても大丈夫! ウイルスや詐欺でこれ以上の損害を出す方がもっと大変です。「文句言うんだったら、お前が代わりに復旧してくれよ」って、心のなかでつぶやいておきましょう。
さて、今回の障害ですが、マイクロソフトとクラウドストライクの両社のチェックをくぐり抜け(たのか、チェックしなかったのか)、バグが世にでてしまったのは両社とも責任重大です。が、いわゆる IT 識者の方が鬼の首を取ったように、すべての障害の責任は二社にあるような発言をされていたのを聞いてちょっと気になりました。
確かに、どうしてこんなことが起きてしまったのか原因究明は必要ですが、障害が発生した諸々の会社でどれだけ障害対策を取っていたのかな、とも思いました。
確かに飛行機会社のように常時運転が必要なシステムは、一度止めてやり直すのは難しいと思います。しかし、一般企業なら、バックアップ システムを備えていたり、直近の正常な状態に戻すような復旧ソフトを入れていたりすれば、障害の出た機械を一度止めて早急に回復できたのではないかなと思います。障害の種類としては、それほどびっくりするようなものではなかったような気もするんですけど、これは素人考えでしょうか……。
ともあれ、今回の事件で己に誓ったことは、「システム更新の前には必ずバックアップを取って、問題があれば直前の状態に戻れるようにしておくこと」です。
といいつつ、バックアップ最近取ってないな……。偉い人に叱られる前に取っとこう。