唐突だが、私には金運が無い。四柱推命によるとお金には困らない運命を持っているらしいのだが、占ってくれた人(プロ)に「全然当たってない」と言ったほど金運が無い。
株を買えば値段が下がるし、外貨投資をしようかなと思っている間に円安になるし、なんというかお金に対するタイミングがとても悪いのだ。
したがって、京都の有名な縁切りの某神様には「金運の悪さと縁が切れますように」ともお願いしていた。
数日前、付き合いの深い、とある人とケンカになった。酔った相手に絡まれたのだが、私も手加減せずに言い返す。それが金銭感覚に関する話題で、ヒートアップした口論のあげく相手はこう叫んだのだ。
「あんたはお金を憎んでるからね!」
……なんつうことを言うんだ。そんなこと今までの一生で言われたことないぞ。
が、同時にはっとした。
もしやこれは……京都の某神様からのメッセージ?
(すいません、こいつヤバい奴だと思ったら、ここでブラウザを閉じてください)
私はお金を嫌っているわけではないが、確かにお金に苦手意識がある。それはお金が数字だから。数字が苦手だから、何がいくらとか計算するのも嫌だし、金融商品がうんたらとか、複利がどうとか、そんなのを考えるのもイヤ。
対して口論の相手はお金に大変几帳面で、出納ソフトを使って、レシートはすべてチェック、クレジット カードの支出も使ったそばからソフトに入力していくほど細かい。そして一部のお金を「宝くじ付き定期預金」に入れているのだが、年に四、五回は五千円くらいの当たりをコンスタントに出している(私も真似して一時期同じ貯金に入れていたが全然当たらないので止めた)。
引き寄せの本じゃないけれど、お金が人だとしたらどうだろう。自分に対して苦手意識を持っていて、考えるのも嫌だと思われている人よりは、自分に興味を持ってくれて、ちょくちょく連絡をくれる人の方を絶対好きになるだろう。お金との付き合いとはそういうことか!と腑に落ちた。
口論の相手は翌日シラフになって謝ってくれたが、私は貴重な意見を賜ったと思っている。
そういうわけで、自分専用の家計簿でもつけて、少しお金との付き合いを深めてみようと思う。
京都の某神様は、実現できなさそうな願い事も無視せずフォローしてくれる懐の深い神様らしい。大変ありがたいことである。今後、某神様をパーソナル トレーナーとしてコツコツ努力し、金運を上向かせたい。