• エッセイ・ノンフィクション

左右を比較する感覚

「とは何か?」という問題とそれに対する答え。横書きで書くと左右に並びます。

左右に並んだ問題と答えを見比べると、何らかの感想が浮かんでくるでしょう。美しい、発見的だ、ユーモアがある、つまらない、平凡だ、論理的に間違っているなどなど。

論理的かどうかなどは数学的かもしれませんが、多くの場合、左右の比較・対比から生まれる感想は、その人が持っている感覚からくるものです。

感覚というのは、これまでに読んだり話したりした言葉の記憶の集まりのようなものです。AIが大量のデータを読みこんで、複雑な関数のパラメーターを決定するのに似ています。

ただ人間の場合、美しいとか発見的だとかユーモアが有るとか感じるのは、言葉だけではありません。目や耳、5感を総合した場面の把握、様々な対象が、美しなどの感想を持つ対象となります。

「とは何か?」という問題とその答えを左右に並べた時、自分がどんな感想を持つかで、左右にどのような言葉を書くのか決めることが必要です。つまらない・間違っている・平凡だ、などのネガティブな感想が浮かぶときは書き直します。

「とは何か?」という問題とその答えを左右に並べるのは簡単です。言葉でできるし、書く量も少なくて済む。それを対象に自分の感覚がどのような感想を持つか。ポジティブな感想が生れる言葉の組み合わせを探しているのです。

言葉と人間と環境。それらを最も効率的に活用する手段として、いつも頭の中で楽しんでいます。

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