「自分の今の状況とは何か?」。一般的に答えることもできるし、本当に今の自分について、言葉で説明することもできます。
自分の今の状況について、自分の言葉で説明できないというのは、あまりよい状態とは言えません。とくに不満や不満がある時は、それを言葉に出来ないと、解消のしようがないでしょう。
自分の今の状況について、「自分の言葉で説明する」ということも大切です。そこらへんに書かれたり言われたりしている、よくあるパターンに自分を当てはめてしまうのは、つまらないことです。
自分の今の状況について、「自分の言葉で説明する」というのは、自分で言葉を発見することです。「自分の今の状況とは何か?」と考え続けると、自分の過去の記憶についての言葉を使った、独自の説明が出来上がるでしょう。
自分の言葉で説明した、今の自分の状況がネガティブなものであったとしても、自分が言葉が説明しうる可能性の1つであるということが分かれば、それは生きるうえで重要な発見となります。
不満があるものにしろ満足できるものであるにしろ、自分の人生が自分のものになった瞬間と言えるでしょう。
ただ大切なのは「自分の今の状況とは何か?」という問いの答えを考えるとき、他人の言葉を採用しないことです。自分にだけが正確な内容を知っている言葉だけで構成するのです。それは主に経験に基づく過去の記憶。さらにその記憶について「~とは何か?」と問いを深めていくこともできるでしょう。
そんなことをしていると、何となく無意味感があった自分が、言葉で説明可能な意味を持った存在に転換されていきます。