📕「飯屋のせがれ、魔術師になる。――知力ひとつで成り上がってやる。」
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https://kakuyomu.jp/works/16816927863114551346📕第225話 ただ動けない。離さない。それだけの技だ。
📕一部抜粋:
「すみません。少し遅れましたか?」
ステファノは6時を少し過ぎたところで、試射場の入り口を潜った。
「いや、遅くはない。5分過ぎだ。うん? 今日は柔の日でなかったはずでは?」
ドリーはステファノの道着に目を止めた。
「ああ。稽古がない時も道着を着ていた方が、何かと便利だと気が付いたんです。洗濯物が減りますし」
中々に身も蓋もない考え方なのだが、ステファノはいたって真面目である。一日ごとに洗濯しているので、清潔は保っている。本人的には、極めて上手な「着回し」のつもりなのだ。
「そうか。私は構わないがね。それが、お前の言っていた棒と縄か?」
「はい。朽ち縄です」
ステファノは携えて来た棒と縄をドリーに差し出して見せた。
……
🖋ドリーさんとの訓練です。無属性魔術「水餅」「|蛇尾《くもひとで》」を磨きます。
🖋魔術具の製作も……。ついでとばかりに。💧
🖋お楽しみください。🙇