「異世界辺境経営記」を書いている間、通低音のように響いているイメージがあって、今日、それがなんだったのか気づきました。
むかし読んだ「超人ロック」というマンガ。
私は不老不死が好きなんですけど、そのキッカケになった作品。超人ロックは何千年単位で生きているんで、それぞれの「巻」が結構、舞台設定が違うんですけど、自分としては全体の真ん中くらいの話の「流浪 PART I/PART II」が一番好きですね。
銀河帝国初代皇帝ナガトが、クローンに乗っ取られて、記憶を奪われてクローンの側近になっていたという話。
そのクローンがね、切ないんですよ。そもそもは、ナガトは、俺無茶苦茶忙しいじゃん→自分が何人かいればなあ→そうだクローンを作ろう、という流れでクローンを作ったんですが、「統治せよ」という命令に突き動かされて、乗っ取りをやっちゃったという、そう言う悲しい話。
フェリックスは、「繁栄させよ」というプログラミングをされていたわけですけどね。
後、お話は全然違うんですが、オースン・スコット・カードの「トリーズン」と言う話、救いが無くて大好きなんですが、大きく言えば「異世界辺境経営記」の名前の無い異世界も、トリーズン(流刑地)なんですね。地球のイミテーションで、漂泊者同士が救命ボートの中で争うようにして争っている。
地球とのつながりが完全に断絶して、人族も魔族も、敵味方なくみんな同様に痛みを知ることで、新しい歴史が始まってゆく。
そう言う希望を感じてくれればいいな、と思いました。