「いい響きだ。冬眠したい」
「話に詰まってるから、読み専してるんですか?」
「おま、ちがっ、ちょ、なに核心突いてんの?」
「いいなー、柊馬くんと葵ちゃんは完結してて」
「ごめんなさいね!?あっち長編じゃないし、走れ!は連載だから」
「ちゃんと終わるんですか?ミカン食べてる場合ですか?」
「ちゃんと終わるように、アンタなんでしょーが」
「カエルさん、ちょっと師匠に似てますね」
「ハゲてないもん」
「いつ読み終わるんです?」
「今月中には」
「全部講評するんですか?」
「10本くらいだしね、遠藤さんのイバラ道に比べたら、ね。友達のは50万字くらいあったし」
「ふぅん。楽しいですか、書くより」
「どう、かな…どんなにツボな話があったとしても、書く面白さはまた別だからね」
「そういうもんなんだ」
「多分」
「逆に読んで凹んで書けなくなったりしないですよね?」
「うぅーん」
「ちょっと」
「もっと読みたくなるかも」
「ちょっとー」