ヒノワ馨

七年ぶりに再会したふたりの友人。 帰郷した友人を、もう一人は林のなかへといざなった。 七年前のあの日、隠した秘密が、閉ざした記憶が語られる……。 那智風太郎さん主催の自主企画……

離婚を機に同棲を解消し、一人暮らしを始めた若い女の話。

これは、私が体験した夢の話です。

いい子な僕は、ある日なんとなくで嘘をついてしまう。 "斧男を見ました" その噂は学校を飛び出し、地域にまで広がっていた。 そんな僕に待っていた結末とは。

最近、手洗い場の石けんがよく無くなる。 誰かが盗んでいるらしいんだけど、石けんなんか盗んでどうするんだろう。 あーあ、補充する俺の身にもなってくれよ……。 小説家になろう・ア…

手術台の上で生まれた人型のバケモノは、生み出した人からカリナと呼ばれていた。 カリナは今日も彼の命令で人間を殺してくる。

あんたは、どうやって食べる？

「命は決して軽くないけれど、それほど重くもない。命をかけるには正当な対価だったでしょう？」 詐欺らない。吹っ掛けない。騙されてもそこまで痛くない。本物ならば儲け物！ 普通じゃな…

夏のとある日。 向かいに住む夫婦からショッピングモールへ行かないかと誘われた私。 そのショッピングモールでは、５０％オフセールをやっているらしいのだ。 たまたま欲しいものもあるし…

マンガ家の『私』が、元アシスタントの男に押し付けられた空の茶封筒から恐怖は始まる。

ご当地怪談企画に寄せた一編。 お盆時期に帰省した自分が、ある出来事から幼い頃に流行ったある怪談、噂話を思い出した。 と、いう物語。 虫が苦手な方はご注意下さい。 口伝や伝承が…

山間部にある町には、古くから伝わる狐憑きの娘の話がある。 それは本当かどうかも分からないような、ただの昔話だ。 ホラーですが、『不思議な話』なので、幽霊は出てきません。 …

土建屋さんなら知っている。工事と海にまつわる怪談。2023年「ご当地怪談」への書き下ろし。

短いの怖い話です。 あなたは２４時間ずっとあなたですか？

　深夜テンションってすげぇな。

ショッピングモール伝奇に寄せて書きました　一応百合ですが死人は出ます

突如として空を照らした流星群は、見た者の心に何かを遺していった。 ある者は魅了され、ある者は声を聞き、またある者は陰謀論を唱え始め、世界は緩やかに変質していく。

夜中に足にチクチクと痛みを感じふと目を覚ますと、1匹の蟻が足にはっていた。どこから入ってきたのか部屋を見回すと、ゴミ箱から一筋の蟻の道ができていた。

蒸し暑い警備室で、主人公はだらだらと、熱でぼやけた頭を動かそうとしていると。 モニターをじっと見ていた相棒が、声をあげた。 柴田恭太朗様主催の『カクヨムに三題噺を復活させよう！…

　二〇一九年の夏、八月十四日。 　――ミシシッピ州、ジャクソン・ヴィル郊外。 　ミシェルは以前から、どこからともなく見られている視線に悩まされていた。それはどこへ逃げても追っ…

数年前に亡くなった母親が、首のない幽霊になって帰って来た。 なぜ今になって現れたのか。その目的は何なのか。 娘の愛希は、霊感持ちのクラスメイトに相談するのだが……。

電子工学の権威で医学博士の伊佐美理央は、ある画期的な発明をする。それは、遠隔操作でいかなる手術をもこなすＡＩロボットだった。【ＲＯＡＩ】〈ローエ〉と名付けられたそれは、量産化を目…

素晴らしい許嫁との婚礼を控えながら、その未来に怖れを感じていることを自覚した主人公。 その前に現れた謎の子供は、未来を迂回する「近道」を差し出した。 クロノヒョウ様のお題『人生…

最近流行りの画像生成AI。 作った画像って、どこかの何かを参考に作られてるんだって話を聞いたんだけど……。

「フジミヤ」という肉に纏わる連作短編集です。 （番外編「芙二宮精肉店」はちょっとブロマンスっぽいです）

「桃太郎、お前をこの鬼退治パーティから追放するわん！」 桃太郎は３匹のお供たちからパーティ追放を宣告されてしまう。イヌたちが言うには、桃太郎だけが異質であり、仲間としてふさわしく…