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異世界麻薬王の話

異世界麻薬王がなかなか好調で、まだ早い段階から応援のポイントも頂いてとてもありがたいお話です。
第一部完結までは既に書き溜めが終わっているので、平日夜八時に更新を続けていくのでどうぞよろしくおねがいします。
第一部完結の時にドバーッと☆もらえたら、しぃる君とっても嬉しいです。悪性リンパ腫の治療も自家移植を残すだけとなっているので、病気もきっと快癒することでしょう。

さて、ここではせっかくなので資料集一部公開的なノリで莨谷先生の過去についてお話しようかと思います。
莨谷先生は一族代々教員をやっていて、これが人間の心理への干渉能力を磨き続けている変な一族だったんですね。一族の中でも高い能力から期待されていた先生なのですが、まあちゃんと教職課程をやろうとせずに逃げまくるので、親戚中では困った子扱いされていました。けど反抗するほど家が嫌いでも無かった彼はそのむやみに高い能力で一応免許だけはとり、後に教授を殴って研究室追放された際に役立てることになるのです。高校での彼は生徒のことなど虫けら程度にしか思ってなかったのですが、生徒のことを人間扱いして七転八倒する教師たちを遥かに上回る成果を出し、虫けら扱いしている筈の生徒からの尊敬を得た上に、一族のコネである程度自由が許されたせいでまあまあ同僚から目の敵にされていました。マジで嫌なやつですね。一族としてはなかなか損失でしたが、死んだのは相当喜ばれたと思います。
ここまでが秩序のある世界での話です。そもそも莨谷先生は不合理を極端に嫌い、最大多数の最大幸福の実現を理想とし、自らの職務として広く人に叡智を授けることを課しています。気持ちは純粋な科学の徒なのです。そんな彼が不合理で無秩序で原始的な世界に放り込まれた場合、全能力を使って最適化を図ります。それは世界側からすれば破壊者であり、邪悪です。なのでまあ魔王です。被差別階級や幻獣の運用で世界統一政府と敵対したり、裏側から貴族を抱き込む予定なので、魔王そのものです。しかも世界の創造に関わった暗黒の邪神というか、あの駄女神の加護を受けています。もうだめです。
しかしそんな彼はあくまで合理を愛する学徒なので、“人々を幸福にする科学”という理想にあくまで純粋です。科学の追求の先には、人を傷つける科学が間違いなく発生していくのですが、今はまだ考える余裕がありません。ジレンマは終わりませんね。
ジレンマが終わらないと言えば仮面ライダー555、そう、仮面ライダー555が異世界麻薬王のとても重要なファクターなんですよ。もう莨谷先生は夢ってほどのものなんてなくて、それでも生きていきたいし、もうやれることは誰かの夢を守ることくらいなんで。まあ守るために戦うと夢の世界は壊れて遠のきますがそこはまあそれだよね。end justifies the meansです。今後とも異世界麻薬王をよろしくおねがいします。

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