紀伊かえで

教科書に載る作家たちは晩年になってやっと私小説をかけるようになる。
それくらい難しい私小説をライトノベルという形でやってのける技術の高さ。
恐れ入りました。

ぬりやさんの素晴らしいところは取り残された人の目線です。
本編もそんな目線を持ちながら、淡々と進めていく物語が素敵です。

わたし、今のぬりやさんが大好きだよ。
だって自分を崩さずに自分でいられるから。
このまま応援します。

ひなたより。

実際にこんな話があったのかなと思わせる文章力に構成力。
まさに圧巻されてしまいました。チャリパイのギャグといい、すべてに魅了されました。

導入部分は入りにくかったですが、それ以降は90年代のYA文学を読んでいるみたいに懐かしい感じがとても面白いです。

私が知っていた作者様はラブコメも書ける人です。 でも純文学も書き始めて、今では嫉妬です。 そんな簡単に文芸は書けないのにと、マジで嫉妬です。 自分が学んできたものを否定される感覚が…続きを読む

作者様はラブコメから純文学まで書きます。
自分ではできないと思うと嫉妬せざるを得ません。
同じ書き手としては完全に負けているなとしか思えません。

正直、学生の頃はろうあ者とか気にしていなかったけど、この作品をきっかけに気にして欲しい。

巧みに現実世界の中に妄想（いい意味）を落とし込んでいる作品です。
素晴らしい技術です。ぜひ読んでください。