5月22日の時点で626,128字、50作。
ほぼ、実数だと思われる。
今月は、レビューは書いていないので、見直しや読み直しをほとんどしていないから。
開いて数十秒でコーヒー吹き出して笑って、その衝動のままに「かんそうぶん」は書いた。その一件だけだ。
これは自分のための覚書。誰の何の役にも立たない。ただあれこれ考えてまとめておきたい人のひとりごと。公共の福祉に反しないことと、他者の尊厳を冒さないレベルの最低限の配慮しかしていない。この二点さえ守られれば、自分がどんなことを考えてまとめるのも、誰がどんな感情を持つのも自由だ……しかし、やはり他者の感情を損ねるのは本意ではない。万が一誰かの目に触れたとして、不快な思いを抱かせたとして、先に謝っておこう。ごめん、違うんだ。
■レビューを投げつけた作品
@luckycloverさん作
セリヌンティウスは激怒した
https://kakuyomu.jp/works/16816927863193680533 最高。件のガチでコーヒー吹き出して笑った作品。
作品名でお察しなんだけど、『走れメロス』の物語をセリヌンティウス視点で描いたもの。その視点がものすごくシュールで、それだけでも面白いんだけど、さらに作者さんの文がめちゃくちゃ上手い。文章と単語の選択がおしゃれすぎた。
文体をあえて太宰に寄せているんだよね、たぶん。だからまるで、熱い人が真顔で全力で冗談言ってくる、みたいな雰囲気醸し出していて──冒頭の「セリヌンティウスは激怒した」からの「曰く、メロスは激怒した」でもう駄目だった。
へえ~ メロス、怒ったんだぁ。ふ~ん……あ、そう
完全にこれで脳内翻訳された。
前半の数行でそうなんだから、その後の歯切れの良い冷静な突っ込みの嵐は言わずもがな……。
しかも、実際セリヌンティウスサイドだとこの物語って全然美談じゃないんだよ。ほんと、@luckycloverさんの着想のとおり。
恐らく、太宰はメロスか王様、もしくは双方に自己投影しているのではないかと思う。自分は太宰では『畜犬談』が印象深くて、パーソナリティがよく表れているように思うけれど、その畜犬談の印象だとそんな気がすごくする。だって奥さまは、セリヌンティウスですよね? 人物はメロスと王様以外はけっこう雑だし、設定もめちゃくちゃだもの。(妹の結婚式はまだ先なのに、準備のため町を訪れるとか)
昔からうっすら思っていたそんなことを、重箱の隅つつきまくって、それをリズムの良い面白い文でしたためてくださって、本当に最高だった。自分は思っていてもできないし、ましてやあんなおしゃれな仕上がりにするなんて、ちょっと嫉妬を覚えるレベルだった。こういうとんでもない出会いが潜んでいるから、手間がかかっても検索から探すのも止められない。
検索といえば、カクヨムの検索はちょっと使いにくい。いちばんまともに機能しているのがタグ検索だけど、「読みたいものが決まっている人」じゃない人は、普通タグで検索なんてしないんだよ……。読み手にも星依存システムが重くのしかかっている。今の業界の状況を反映している(読み手の方で読みたいものが決まっている)といえばそれまでだし、マーケティングの観点からはそれでいいのかもしらんけどね。特に恋愛ジャンルがパンドラの箱すぎて、すごいぞ。もうちょっと細分化したらいいのにねーと、未知の世界との遭遇を求めている読み手は思う。
今回、★だけ押した作品が多いので、別にまとめることにする。