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制作カットのお知らせ

今回は、制作カットのお知らせで、これまでにも、「グーグル・アマゾン社会を描く」というディレクションをお伝えしてきましたけれど、できなくなりました。
たとえば、グーグルをファンタジーノベルの文法で描くとするなら、索敵能力が空間的な支配力を持った設定となる予定でしたけれど、ここに書き加わるのは、そのものずばり「オートロック」という設定でした。
自動車でもホテル、マンションでも、オートロックの技術は存在しますけれど、これを冗談半分ではなくて、面白く演出しようと考えたためです。
たとえば、魔女の部屋に入ったときに、オートロックが掛かって、魔女がオウガのような狂暴なモンスターに変身して、バトルロワイヤルに突入するといった、刺激的なシナリオを考えていました。
エンカウントのフックにしようと考えていたのですね。
アクション性の高さ、チームバトルといった要素を、ていねいに描き切ることで、問題は出ないと考えていたためです。
それは、逃亡劇でも同じくして、物語の核心にあっさり迫ったあとで、世界がモンスターで溢れ返るという設定で、オープンワールドの要素を作成していたために、これもカットすることになりました。
たとえば、ロッククライミングや水泳というファクターをステルスアクションで使用するという方針でした。
水泳は、たとえば、ワイバーンの索敵を避ける「潜水」になっていくわけで、ロッククライミングも同じように、回避のアクション性として「クリフハンガー」のように描けるというイメージで演出していく予定でした。
こうなりますと、異世界そのものが、企画として「没」となるために、《バッドエンドに接近していく》という意味で、この度、制作はキャンセルという判断を下す運びとなりました。
非常に残念です。
筆者。

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