『えー、中学ではBSS部に所属し、脳を破壊されまくっていました』大反省会【素敵なイラスト貰ったよ!】


https://kakuyomu.jp/works/16816700428690241159 の反省会会場です。
みなさんからの感想や疑問、改善点等お待ちしているので読んでください。

初めに、今回はなんと今作のヒロイン:トンボのめちゃ可愛いイラストをいただいています! ページ下部をご覧ください。この信用ならない微笑み、最高! 
回るターレットからみなさんに怪しい視線が突き刺さってますよ!!
描いてくださったのは、いつも私が多大にお世話になっている五島七夫( https://kakuyomu.jp/users/5oz7 )さんです! ありがとうございます!!!!


さて、反省会を始めましょうか。
去年の反省を受け、今回特に意識したのは1.「キャラクターを魅力的にする」、2.「超わかりやすい比喩でオチを決める」の二点です。1の為にトンボというテンプレとオリジナルっぽさを両立させたヒロインを作り、そこから2の羽の仕掛けを使ったラストシーンを組みました。BSSはその後から付けたもので、「予感と運命」というテーマに合うジャンル、またコメディ要素として使えると見込んで選択しました。

構成としては関谷さん及びオチありきで組んでいきました。共感性羞恥の伴う登場シーンはブラバ要素かとも悩みましたが、こういうところに人間味ってのがあるんじゃないかなあ…と採用。ツッコミ役として、ヒロインとして、長田君を救うヒーローとして、そして正体と次々別の顔を見せていく姿が魅力というものになっていたらいいなあ…という感じ。そうこうしていたらまた一万字ギリギリでした。


そんなわけで頑張って書いた本作でしたが、今時点(既に感想など色々いただいております)で既に反省点が多いです。

まず最大の所で、普通にオチがわかりにくかったですね。私の中ではそれまでの物語とキャラクターの心情とテーマが融け合って感動に打ち震える最高のエンドなのですが……私の中だけでした。明らかに読者に超人的な読解力を要求しているし、私の技量的にも一万字の尺で描き切れるものではなかったみたいです。ちなみにオチの演出意図は、「不可避の運命という虚妄は打破されたが、それでも『好きな人は必ず自分から離れていく』という不信を捨てられない長田君。だがその比喩として厳然と存在する翅を持ちながら嘘吐きで信用できないトンボに告白されることで、拗らせた認知が修正されて『好きな人はいつか必ず離れていくかもしれないしそうでないかもしれない』と理解し、少し大人になる」という感じでしたが、どう、わかった? わかるわけねーわな。はは。




俺は終わりだ!!!!!!!!!!




短編にキャパ以上に詰め込み過ぎてしまう(しかも複雑なものを)のはダメだとわかっているんですが「整理していけば何とかなるだろ」という甘い判断、何より自分だけの面白さを優先してしまった当然の末路ですね。

他にも反省点はあります。WEB小説としてパッケージングが微妙過ぎた。今回は前回より全然PVを稼げていません。投稿前は「このタイトルはバカウケやろうなあ」とウキウキしていましたが、バカウケ……しませんでした! 別にBSSと付けてればBSSのファンが集まるほど世の中甘くなく、また例えタイトルが面白かったとしても読みたくなるかは別の問題だったということでしょう。正直、私は自己愛と自己評価が異常に過剰で「自分のお話は素晴らしいので、書いて公開してさえいればいつか必ず認められ大衆に評価される」という幻想が捨てきれない為、マーケティングや宣伝的な行為に苦手意識が強いんですが、やはり結果を求めるならやるべきことでした。

あとは制作過程での七転八倒等まだまだありますが、まあこれ位にしておきましょう。あまり自虐的なことを言ってもこちらが思うほど笑えないし、それ自体がただの自己防衛にしかならない可能性が高いので。

別に書いたものには満足しているし、最後の夕陽を透かした翅と笑い合う二人を思い浮かべると私も口角が緩んでしまうし。


短編を書く時は、文字数に合わせてシーンと内容を絞り、わかりやすく書く。
まずはこれだけ守ると言うことにしましょう。
以上。


以下はキャラへの反省(ほぼ感想)です。


長田君
主人公ですが、舞台装置でしたね。
まあラブコメの男の子の類型の一つといえばそうかも。
もっと文字数があれば「運命について洞察し続ける傷付いた少年」になっていました。
見た目の話が一切出てきませんでしたが、少し背が低くて中背、髪は短め、全体的に清潔感のある感じです。もちろんBSSの為に「好感は持てるけど今一頼りなく恋愛対象には見られない」よう努力しています(そういう没ネタ)
ちな初恋の人はカワラヒワの羽でした。

関谷さん
思春期にエウレカセブンを見た人間はみんな翼のある女の子が好きになってしまうんですね~
名字はゴールデンカムイの囚人から。何となくお話の内容と合ってません?
外見はトンボ眼鏡だけ決まっていましたが、書き出した瞬間三つ編みが生えてきた。
おまじないで名前等を嘘にすることと引き換えに翅を隠している。どんな世界観?

女占い師一味
初期プロットでは占い師じゃなく「ブックメイカー」でした。もっと早く登場し、長田のことを聞きつけBSSが成立するかどうかの賭けを全校中に持ち掛ける最悪の存在。その場合ラストシーンは賭けの参加者達が注目する中で行われる賑やかなものになっていました。そんなの文字数的に扱いきれないのでボツ。同じように予感と運命の話をできる存在として占い師にしましたが、あの強引すぎる登場は我ながら誇らしい。


さて、私からの反省はこんな感じですが、今回もみなさんにも参加していただきやすいようこちらから気にしている所を三つ挙げてみました。このうちのどれかか複数、またはこれ以外にも上の反省で挙げたところなど何か思うところあればぜひぜひご指摘ください。


①トンボは可愛かったですか?
ラブコメってやっぱキャラを愛でるのが一側面だと思うんですよね。だから今作はトンボ一本でやっていました。これは個人的な意見ですが、なろうでポイントを獲得しているラブコメ短編を見ていると、幼馴染・学校一の美少女・ギャル・男装ボクっ娘等々、読者がWEB小説以下既存の創作物の文脈を前提として親しむキャラが採用されることが多いと感じています。その方が読み進める上で理解が容易だし、彼女達は手堅く魅力的でまた愛しやすいから。
それを踏まえ、トンボには「大人しくコミュ障的な地味ヒロイン」のテンプレのガワを持ち、かつ奔放で感情的な内面を持つという個性を付与しました。ですが、それらは最後の仕掛けの為に設定したものでもあり、彼女がプロットの奴隷になって、印象に残らないものなってしまってはいないかという懸念を感じています。上記のように多面的なあり方と細部の描写から「可愛さ」を感じていただきたかったのですが、どうでしたでしょうか?

②なんかわかんないところありました?
もう全部不安。いや別に書いてあること全部わかってもらう必要はないし、みなさん一人一人の解釈が一つでなくてはいけないとも思ってないんですが、オチの件でコケた感覚が凄くて。ダメ出しをしたいんです。わかんなくても気にならないんならいいんですが、解釈がしづらく読むのに不便だったり読後にモヤモヤしたりしたところを教えてください。「え、結局羽は比喩なの?(実在するし比喩にしたかった)」とか「体育デーって何?(諏高の体育祭的なイベント)」とか「ボクシングの意味、ある?(ふざけただけ)」みたいな感じで思いついたら気軽にください。

③ルビってどう思います?
今回はめっちゃルビ振ってみました。読者層の間口を広げたく「漢字読めなくてブラバみたいなこともあるか」と思ってやってみましたが、基準は「なんか画数が多くて難しそうだなあ」なので特に文科省の学習指導要領に沿ったとかではないです。ていうか基本難しい言葉使わないようにしてるし、「逆に簡単な字に振り過ぎても気が散ってしまうかな」とも思っています。曖昧な質問ですが、ルビを振る基準やターゲットの読者層を見てやってる等々、みなさんのルビ観をお聞きしたいです(今回はぶっちゃけウザかったよ等でも構いません)。特に意識されてなかったら最近買って便利だった物でもいいです。

こんな感じです。


最後に、本作を読んでくださったみなさま、ありがとうございました。
何か改善点や疑問点などありましたら忌憚なくコメント欄にお書きください。
言いにくければTwitterのDMでも構いません。
みんなで最高の反省会にしましょうね。

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