『好きてし止まむ』大反省会

https://kakuyomu.jp/works/16817330662493967388 の反省会会場です。
みなさんからの感想や疑問、改善点等お待ちしているので読んでください。











読みました?
大丈夫大丈夫、思想の強い話とかしないから!
まあ聞いてってください。

ていうかアレですよね。気になってる人もいるかもしれないので、今回はまず「何故こんなことを!?」からお話していきましょうか。

本当、違うんですよ。何か伝えたい熱いメッセージとか無いからマジでマジで! ただ三話目冒頭のアレがやりたかっただけなんです。昨年、戦中派の方のお話を聞く機会がありまして、そこで実際に「お昼に呼び出されて何か聞かされたけど全然わかんなかったわ。大人はわかってたろうけど」って聞いて「へー『はだしのゲン』と同じじゃん」とか思ってたらあのシーンがポワ~ンと浮かんできて。『素敵だな』と思って。後はもうそこから逆算してシチュエーションとキャラとプロットを作って、で、アレだけで終わったら物足りないから当世風のオチを付けたら、こんな感じ。ね、自然な流れでしょ? あのシーンをやろうと思ったら誰だってこうなっちゃうんですよ。

プロットについては前回に引き続いて壁尻スタイル(事件とその結果の2シーンで作る会話劇メインのプロット。詳細は前反省会参照)。本当は俺君とお嬢の会話をもっと書きたかったんですが、あのシーンの為にどうしても戦争を挿入しないといけないのでそこに大分割くことになりました。恋と戦争にはあらゆる戦術が許されるって言うけど、恋と戦争自体はあんまり食い合わせが良くないんだよね。8月から製作を始めて、大変苦しみました。今年は本当ならホラーの短編連作で長編も出したかったんですが、これだけで手一杯でした。

ただ、今回は自信作です。私の書くラブコメなのに、ちゃんと恋愛の話をしていますからね。自分としては毎年自分の腕は上がってると思っているのですが、今回は書きたいものをよく書けたと自負しています。今年も量は全然書けなかったけど、最後に満足の行くものが出せてよかったね…。欠点があるとすれば、序盤ちょっと重いの(-100点)と、やりたいことに拘泥して読者を獲得する為のフックが作れなかったの(-1000点)と、アレ(-1000000000点)ぐらいです。致命傷か、ギャハハ!!

でも、本当に自信作です。
貴方にも読んで欲しい。



以下はキャラへの反省(ほぼ感想)です。


俺君
最初は彼だけ伊藤と名前を決めていたんですが、書き進めるにつれ今回はキャラに固有名が無い方が良いと考えるようになったので無くしました。字数制限さえ無ければもっと無様にできたんですが、無様パートが好きなのは私だけの可能性もある。

お嬢
もしかして……クソ女になっちゃってますか!?
でも私、こういう子が好きなんです。
初期プロットではもっと人格が崩壊していました。元はお嬢様キャラだったが、あの人の好みに合わせようと幼馴染・ツンデレ・ヤンデレ等色んな属性を取り入れた結果全部の属性が混在して制御できなくなってしまった、みたいな。何でそんなキャラにしようとしたかというと……彼女は多面性が必要だと思ったからです。その考え自体は残されて本編でのああいう形に収まりました。
お気に入りのキャラなので、いつかお嬢がこの様子のおかしさでバイト先を破壊する短編とか書きたいですね。

エセ関西弁の女子
まあ、ゴールデンカムイで言うマンスールみたいな役目かな……。本当はいない方が良かったと思うんですが、どうしても最後の展開の為にもう一人が必要だったので。
初期プロットではもう一人いて、二人で国策漫才(戦時中の時局に合わせた漫才)を再現しようと経験者のお婆にインタビューをし、空き教室でネタ作りをしている内に俺君達と絡む、という感じです。このプロットではよりわかりやすく戦争やお嬢と俺君の関係について、四人で派閥を作り替えながらスリリングに議論を進めるという構成でした。一万字のサイズじゃないし、やはり短編にしてはキャラが多過ぎると没に。

あの人/あいつ・あの子
もっと描写あった方が感情移入できたVS舞台装置に徹した方がわかりやすい、のせめぎ合いで後者を取りました。字数も足んないしね。

お婆
もっと喋らせたかったが、それはそれで題材への敬意の無さに対してのエクスキューズを重ねるだけで見苦しくなっていたかもしれない。

地学の先生
もっと上手い使い方あったかなあ……。
ここは今後の課題としましょう。


さて、私からの反省はこんな感じですが、今回もみなさんにも参加していただきやすいようこちらから気にしている所を三つ挙げてみました。このうちのどれかか複数、またはこれ以外にも上の反省で挙げたところなど何か思うところあればぜひぜひご指摘ください。


①読み終えて、今回の気分はどうですか?

凡下:何故ワイ君の小説にはあんまり☆が入らないの?
博士:読後感が良いのか悪いのか何かよくわかんなくて☆入れる前にタブ閉じちゃうんじゃよ

っていう風に前から考えているんですけど、実際どう?
個人的にはハッピーエンドな幸福感より『苦味があって、不安もあって、でもどこか素敵な感じもする』みたいな複雑な感じ、というか究極的には私がその物語に対して抱いてきたたくさんの気持ちを同じように味わって欲しいんですよね。そういう指向性の無さが評価に繋がらないんじゃないかな、と考えています。今回はまさにそんな感じじゃない? 私の言ってることが伝わってなかったら、読み終えての感想でも、「いや、何かよくわかんない話でした」とか「クドクドクド最後まで自己満過ぎッ!!」とかバッサリ切ってくれていいですよ。

②なんかわかんないところありました?
もう永遠の課題。ただ、今回は自分としては限界までわかりやすく書いたつもりです。マジでアレ以外は変な事ことしなかったし。色々整理もできて、比喩の関係も目を凝らせば見えてくるようにして。お行儀よくなってないですか私? とはいえ、壁尻スタイルを使ってもギリギリまで描写や説明を削っている自覚もあるので、ご不明な点があればお気軽にお問い合わせください。

③みんなが『文体のリズムは大事』って言うから、もうずっと文末の母音を前文の文末と違う音にし続けてるんだけど、もしかしてそう言う意味じゃない?
前の文が「~だった」で終わったら、次の文は「~する」とか「~したい」にするのを延々繰り返す、ってやつね。台詞は生っぽくしたいんでやりませんが、地の文についてはは忘れた時か、稀に演出上の意図がある時以外はこのルールを厳守しています。
これずっと気になっていたんで、この機会にお聞きしたいです。私の文章、極たまに『個性的』みたいに言われるんですが、もしこれのせいだとしたら全然個性じゃないです。インターネットのみんなが言うからやってるんです。みんなの個性。
というわけで、上記質問含め、皆さんの文体のリズム観についてよろしければお聞かせください!


では、今回はこれぐらいにしましょう。



最後に、本作を読んでくださったみなさま、ありがとうございました。
何か改善点や疑問点などありましたら忌憚なくコメント欄にお書きください。
言いにくければX(旧:Twitter)のDMでも構いません。
みんなで最高の反省会にしましょうね。

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