『毒舌少女の誰も傷付けてはいけない午後』大反省会

https://kakuyomu.jp/works/16817139555371609035 の反省会会場です。
みなさんからの感想や疑問、改善点等お待ちしているので読んでください。







読みました? では始めましょう。
今回は「5分で読書」短編小説コンテスト2022 応募作品です。最大6000字・小中学生向け・実製作期間が一か月無いと、初めてのチャレンジ尽くしでした。
お題はこれまでの経験上ミステリーは厳しいだろう、と「だれにも言えない恋」を選択。文字数的に1アイデアで突っ切るべきと考え、「毒舌キャラ」一本で絞りました。ただまあ毒舌→毒針→時計の針といつも通りの二回転半ぐらい捻りを入れてしまったので、ちょっと扱い切れてなかったのではないかと不安もあります。ギャグやコメディ的な要素については、1.「小中学生の朝読用なら自分に書ける卑俗なタイプの笑いは適さないのでは」、2.「自分の能力的に満足の行くギャグ、特にウケを狙いながら物語も進められる字数節約を兼ねたギャグを作るのには時間が足りない」、以上二つの理由で今回はほぼ積みませんでした。この判断も不安です。自分は「自分にできることを全てやることでようやく人前に出せるものが書ける」と思っているので、作成中も現在も、不足しているような感じを覚えずにはいられませんでした。ただ、現在の出来には満足しています。不安だろうが、落選しようが、私にとって完全で美しい作品であることには変わりありません。考え、判断し、完成させていくことだけが意味のあることです。そう自分に言い聞かせています。

また今回は受賞作品や出版された作品の調査もろくにできませんでした。時間が無かったので。なので「どうなれば小中学生向けなのか」という点については今でもよく考えていません。とりあえず「普段よりわかりやすく」だけは心掛けました。まあ禅問答みたいなものなのかもしれませんが、具体的に漢字表記や語彙・表現とかも見られる点だったらどうしようと怯えています。これも怯えるだけ無駄な時間ですかね。

構成については最初は2シーンでした。
本来のプロットは「午後一の数学で悠花と宮坂が筆談で針の話をし、悠花が「この状態は十二時で終わるがこんな状態では家に帰れない」と困っている素振りを見せる→宮坂の提案で一晩中学に潜んで過ごし、打ち解けたと思ったら宮坂が糾弾したところで最後針が落ちて長ゼリ、宮坂が悠花を受け入れる」でした。
「退屈な昼間から逸脱した冒険、ちょっとインモラルでいいじゃ~ん!」と、本気でこれで作っていましたが、締め切り一週間前になって「キミ、遵法意識って知っとる?」と脳内でもう一人の自分が呟きました。これも色々考えがあるでしょうが、小中学生向けの作品で、中学生が自分にもできそうな違法行為を働き、しかも作中でペナルティを受けないのは、ちょっと挑戦的過ぎるのではないか、と。自分の中でブレーキがかかり、プロット全体を見直すことにしました。結果的にはこれで良かったと思います。チャイムを事前に二回鳴らして印象付けられたし、悠花と家の関係を書き出すことでシンデレラとの関連を深められました。

こんなところですかね。今のところ★やPVはサッパリサッパリなのでWeb小説的にはヤバいヤバい感じですが、投稿できたのが締め切り前日ですし、自分としては満足しているのでそこは切り離していきましょう。(そんな中でもレビューをくださった五島さんには本当に感謝しています)



以下はキャラへの反省です。

悠花
「口の悪い毒舌少女を嫌味なく書く為の革新的イノベーションとは!?→毒針生やして口内炎刺して口塞げ」の1アイデアから生まれた本作のヒロイン。
私としては正直「何が毒舌だバカ野郎」という気持ちがあり、「人の悪口を言いまくってる奴をどうすれば愛し得るように書けるか」という点で面白く取り組めました。欺瞞的なエクスキューズを用意し、恋をするという人間性を付与し、魔法の力に翻弄されて傷付く弱さなどを駆使してみましたが、どうでしたでしょうか?

宮坂
恋とかはまだちょっとわからない。ただ悠花のことはやっぱり大嫌いですね。彼本人も結構許しがたい暴言を吐かれていたので。優しいってのもちょっと解釈のしようで、彼の正義感や献身はのっぺりしていて、あまりその庇護対象個人個人を見ていない。むしろ明確に悪い悠花とかの方に夢中。じゃあ悠花のこと好きなんじゃん、そうかも、俺、人の心わからないュセ。

魔法使い
魔法とか使える世界なの?
ついてけないわ



最後に、本作を読んでくださったみなさま、ありがとうございました。
何か改善点や疑問点などありましたら忌憚なくコメント欄にお書きください。
言いにくければTwitterのDMでも構いません。
みんなで最高の反省会にしましょうね。

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