どもーっし! 雨愁軒経です。
さて、はじめるか――反 省 会!!
……えっ、何? もう10日切ってる? 知らん知らん知らん知らんwwwww
最初の期間に書いて今は別のコンテストに移っている人が許されるのなら、先に別のを書いてこれから挑んだってよかろうよ。
えーさて。
締切が目前に迫っている『嫁セカコン』でございますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
応募数は現在356作品。応募作品をざっと見る限り、前回よりもぐぐっと密度が高くなった印象がありますね。
そして相変わらず、ランキング上位は『書籍化』『発売中』『受賞』……一見無経歴の方々もプロフを開けばあーらーあらあら。
いやあ、楽しみですね!(血涙サムズアップ)
今回のノートでは、友人を招いて行った『賢コン』反省会の内容を振り返りつつ、『嫁セカコン』へのピントを合わせて行きたいと思います。
まずは『賢コン』反省会から。
先日触れた通り、『RD令嬢』の友人評価(辛口)は減点評価で30点でした。
指摘項目7×-10点。ひえっ……
それでは順に見ていきましょう。
【1.好きな女を書くな!】
えー……開口一番に言われたことがこれでした。
子曰く「お前が頭のいいタイプを好きすぎてそれが滲み出てんのよ」とのこと。ええはい、その通りでございますね。ぶっちゃけエリカはド好みですハイ。
さらに言えば、エリカのビジュアルイメージに使った三人のキャラクターのうち二人を当てられました(一人は友人の知らないIPだった)。なんでそこまでバレんのwwww
このことがどんな問題を引き起こすかというと、私の焦点が「エリカ」に集中してしまうんですね。
つまりヒーローからの言葉が、ヒロインを通して読者に向けられるのではなく、『エリカへ』で止まってしまうわけです。
この辺りは、やはり男ならではのミスですね。乙女コンテンツに触れる際、ヒロインも好きになっちゃうんですよ。『コルダ』の香穂ちゃんも好きだし、『スタオケ』の朝日奈も好きだし、『遥か3』の望美も好きだし、『緋色』の珠紀も好きだし、『薄桜鬼』の千鶴も好きだし……
もちろん、実際に彼女ら主人公は人気がありますし、主人公にも魅力を持たせるのはマストなのですが、熱の入れ方が変わると台無しになりかねない。
友人からは「自分が女になってイケメンにハグされる時、どんな扱いを受けたいかを考えろ! 大丈夫、興奮しながら乙女ゲーのスクショを送りつけてくるお前ならやれる!」とのお言葉をいただきました。有り難いですね(目逸らし)。
【2.おっさんズ禁止!】
これはフランツとカールについてですね。賑やかしのおっさんズ。
エリカとの軽妙な掛け合いは、ヒースやナタリーとはできないテンポで、それ自体は面白かったと評価していただいたのですが……
子曰く「これイケメンで良くね?」と。
きちんと顔が良くて、それなりに実力もあって、実はエリカに片思いもしていたり。そんな二枚目たちですね。
当時のジョサスケラで書いた「クレイを犬系男子にしても良さそう」というところを、ここに持って来るわけですね。お調子者と筋肉バカのコンビで小日向亭に通い詰める初いヤツら。
すんなり絵が浮かびますね。
エリカとくっついたヒースに嫉妬しつつも、ヒースと男の友情を築いて応援していくようになるとか……ああ、いい!
【3.ナタリーも変更!】
おっさん禁止令に引き続いて、こちら。
作中では助手、フォロー役、顔芸要員とかなりの活躍をしてくれたナタリーですが、
子曰く「これショタで良くね?」。
ね。うん、もう浮かぶね。エリカを料理人として尊敬し、どんな支持にも「はい!エリカさん!」と笑顔で応えるショタくん(※18歳以上)。ああああああ!!!
もちろんね、表向きにはフラグを匂わせなくていいんですよ。
でもほら、同人の可能性が拡がるじゃん!
なんならフランツ(二代目)とカール(二代目)とか、ヒースとも絡ませたっていいわけじゃん!
子曰く「出来うるなら、ヒーロー同士の関係を匂わせて。但し公式にカップリングを決めない程度に」とのこと。
中々難しいことを仰る……
【4.ヒーローはかっこよく書きなさい】
こちらは冒頭のヒースについてですね。
ヒースには「呪い」という枷がある状態で登場し、出会いの時点で眩暈を起こしておりました。
これがマイナスポイント。
呪い自体は問題がありません。ヒースが倒れ、それをエリカが救うのも良し。
ただその前段として、カッコいいところを示しておく必要があるのではないかという問題提起でした。
たとえばエルとアレクのエピソードにあった剣術大会とか。ああいう場で華々しい活躍を見せて、呪いの噂も嘘だったんじゃ……?と思わせてからの、マジで倒れるパターン。
後々のあれやこれやがあってヒースの印象は良くなりましたが、第一印象で『貧弱男子』と思われてはそこまで見てもらえないわけです。
結局応募原稿の時点で、ヒースが剣の腕を発揮させるシーンがなかったのも残念。
町へ買い出しデートをして、ナンパ男を撃退させるくらいはさせても良かった。ここは猛省ポイントですね。
【5.文章はキラキラさせなさい】
キラキラとは(哲学)
子曰く「ヒロインの心情描写として許されるのは、ヒーローへのリアクションのみである!」。
これは主にプロローグ、エピローグへの指摘ですね。
「心理描写は必要だし、あんたの描写も嫌いじゃないけれど、そこじゃない。キスする場所を間違えてる」だそうです。高橋真梨子のせいで説得力なくなりましたよ姐さんwww
つまるところ、私が書いていたものの何が拙かったかというと、『読者が現実に抱いているコンプレックス』を直視させてしまう懸念があることでした。
上手くハマれば共感となりますが、失敗すると興醒めとなる諸刃の剣。ならばできるだけ使わない方がいい。
ここは夢の国です。現実を忘れてヒーローときゃっきゃうふふをする秘密の世界です。
故に、エリカの矜持だとか恋愛観だとかいう細かいことは二の次。
コミカライズになった際、キラキラふわふわしたトーンをバックに「きゅん」や「ドキッ」が入るようなリアクションをさせよう。それが引いてはヒーローを立てることに繋がる。復唱!
【6.続きを匂わせろ!】
今回のみならず、これら中編コンテストでは『長編化』をすることが前提となっています。
それを踏まえて、『RD令嬢』の最終エピソードを見てみましょう。
…………はい、止まっていますね。
もちろん今後も二人の関係は進んでいくんだろうし、次の依頼がくれば話は進むでしょう。
ただそこに「こうなるんだろうなあ」がない。
その点、受賞した『図書館の天才少女』はお手本のようでしたね。ヒロインもヒーローもいない、陰で画策する人物たちのシーン。
続編前提の映画でエンドロール後にちょろっと流れる、次のヴィランが何か企んでいるアレと考えればわかりやすいですね。
今後ヒロインに待ち受けるものを匂わせる、良いシーンです。さすがプロ。さすが受賞作。
これを『RD令嬢』に反映させるとこうなります。
まずユノーが登場するエピソード「みらいの約束」を削除。代わりに、ユノーには最後に出てもらいます。
シーンの舞台はフェレトリウス。ヒースの近況を知ったユノー(エリカの恋のライバル)を中心に、作中でも触れていた『ヒースの兄たち(ヒースの恋のライバル)』も顔見せしつつ、色々と企んでもらうわけです。
「そのエリカという女、興味がある」とかなんとか。
そうしてはじめて、長編化時に「みらいの約束」に繋がっていくんですね。
いいじゃん……すげえいいじゃん。ぐっと良くなったじゃん。
次回作チラ見せ理論。これは確実に盛り込んでいきましょう。
【7.流行入れろや、このハゲ――――!!】
以前「RD令嬢の続きを書く際には大きく設定を変えることになる」と言った理由はここです。
そしておそらく、ここが最も重要なポイントとなるかと思います。
受賞作見て御覧なさいな。官吏と聖女よ。
今なら魔女なんかもいいかもしれませんね。
エリカの令嬢という地位をそのままにするならば、『氷の令嬢』とかどうでしょう。
そう呼ばれている子が、せっせと優しい料理作る……イイじゃん。可愛いじゃん。
令嬢を外していいなら、『男装官吏』とかもうぴったりですよ。
普段は男装して仕事をしているけれど、男子禁制の厨房に入るためにその時だけ女の子に戻ってお料理。ヒーローは男装の主人公がその女の子と気付いていないから本音ダダ洩れ……クるじゃん。もう最高じゃん。
子曰く「そこまで挙げられんのに何でやらんのよハゲww」
返す言葉もねえ……wwww
例えばボツ案にあったベビーシッターモノもそうです。
私は『学園ベビーシッターズ』を意識し過ぎてしまうとして避けたネタですが、実は『お仕事in異世界』の結果をよくよく見ると、ベビーシッターものが受賞しています。
「子どもの心が読める」という異世界ならではのスキルを付加したいいお手本ですね。
そういうことよ。パクれ。
なんかこう、変な罪悪感が邪魔をするんですよね。パクるという言い方がいけないのかな。
けれど先日、イラストレーターのかかげ先生の切り抜きを見たので、その辺はなんとか自分を騙してけそうです。あとは持ってきた骨や胎が適切かどうかが問題。
やるしかねえ……!
* * *
以上。指摘項目の振り返りでした。
こうして改めてまとめると、致命的な欠点だらけですね……くそう。くそう。
『嫁セカコン』は、これらを踏まえてプロットを打ち立てていきたいと思います。
あとは、応募要項の見直しですね。
先日読み返していたら、前書きにこんな文章があることに気付きました。
>>ということで、今回のコンテストでは、突然の嫁入りや予期せぬ婚姻という生活が一変する事件が起こったとしても(以下略)
突然の嫁入り。予期せぬ婚姻。生活が一変……ふむ。
つまり、円満な結婚からの第二ステージではダメですよということでしょうね。
しかして『優しく明るい気持ちで読める』こととありますから、灰かぶり状態は描かない方がいいのかしら?
現在、候補としているネタ案は6つほど考えております。
(聖女1、聖女2、魔女、男装、薬師、氷の王女)
ここから流行を取り入れつつ、さらにブラッシュアップできたものを採用するつもりです。
どれが出てくるのかはお楽しみに。
っしゃあ、面白くなってきたー!やるぞー!
ではでは!!