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『聖夜のアンティフォナ』完結御礼のあれこれ。

どーもっし! 雨愁軒経です。
……いやもう締まらねえなあ!!(血涙)

最後の最後で予約ミスをするという大ポカやらかしたアホです、はい。
後述しますが、過去の自分をアホアホ言うつもりだったんですよ。それがまあ今の自分も大概アホだったというのがね、もうねwwww


さて、先日から順次公開しておりました『聖夜のアンティフォナ』ですが、本日最終エピソードを更新致しました。
当時は特にKIMSの設定なども考えていませんでしたが……今決めるなら、なんだろうな。テーマ的には、霜月はるか『星空アンサンブル』や、月詠み『醜悪』辺りがそうでしょうか。
どちらもYoutubeで検索すれば出てきますので、ぜひ照らし合わせてみてくだせえ。


えーそんなわけで改めて、ご来店いただきました皆様には、この場を借りて深く御礼を申し上げます。本当にありがとうございます。しあわせます。
雨愁亭の常連さんへの感謝ももちろんですが、一番驚いたのは、作品フォローをしてくださった方の中に『遺顔絵師』の時にお見かけしたお名前があったことですね。
その方たちは、私自身のフォローはしていないんですよ。それでも膨大な作品たちの中から見かけて、作品フォローをしてくださった。これってもの凄くありがたいし、とんでもなくすげえことだと思っています。あったけえ。
方向性は合っている。大丈夫、大丈夫。



※ここからは内容に突っ込んだ振り返りを。少々ネタバレが含まれます。



さてさて。事前のノートでは「黒歴史公開!」「感ポルアンチからの卒業!」といったことをお話していましたが、実はもう一つ、個人的な課題がありました。
それは、推敲をするということです。
処女作から三本目くらいまでは、物語の書き方について全く心得の無い状態でした。そんな頃に届いた一本目の選評にて『物語の後半に盛り上がりが集中しているから、そこまでの構成の工夫をした方がいいよー』という旨のご指摘をいただきまして。そういや物語構成とか知らねえなと、勉強を始めた過去があります。
そこからは自分で言うのもなんですが成果は出ていて、選評でも構成や情報開示の順序について好意的な評価をされることが多くなりました。
ただ今度は、書き始める前に色々と練るようになったため、結果私は、推敲というものをしたことがなかったんですよ。いやまあ、プロット段階のねるねるねーるねが推敲とカウントしていいならそうなんでしょうが、初稿を上げてからは、せいぜい加筆修正するくらい。


そんなわけで、カクヨム版『アンティフォナ』をアップするのに合わせて、ちょっといつも以上にゴリゴリ手を加えています。
大きく三つ。
一つは、大々的な削除。やはり当時の作品は無駄なシーンが多く、「おはよう」「おはよう」「昨夜何食べた?」「○○食べた、美味しかった。君は?」みたいなクッッッソどうでもいいことで見開き1ページ分くらいの文量を使っていたりしていてwwww
また手話――障害について扱っている作品ですので、客観的に読み返すと「それちょっと言葉強すぎん……?」というような過激な表現が散見されたので、そこもばっさり切ったり、表現をマイルドにしたり。これだけで一万五千文字くらいが消えましたwwwww

そして二つ目は、第五章『小さな巨人のコーダ』で行われた、シフォンとの演奏シーン。
これは元原稿では、シフォンとデュエットをして終わりでした。ええ、終わりでした。
……マジかよとwww
冒頭から散々「ようスネグーラチカ!」とか、ヴィオラジョークがどうこうとかやっといて、あいつら出ないのかよと。もし映像化されたらキャストの無駄遣いじゃねえかと。
おそらく、選評で指摘された『冬彦の失明というショックから、読後まで暗いままになってしまっていた』という点のターニングポイントがここですね。もっと言うと、元原稿では冬彦はピアニストに復帰していません。なんででしょうね。こいつアホなんですかね?www
そんなわけで、ピアノとヴィオラで送る『おとぎの絵本』は、オーケストラアレンジをすることになりました。それに伴い、エピローグでもオーケストラへの参加となっています。
ただ個人的に「おっ?」となったのは、かの有名な『ボトルネック奏法だー!!』よりずっと前に『スコルダトゥーラだー!!』をやっていたことですね。時代の先取りだ、誇っていいぞ、お前(ドヤア

そして三つ目。これも何で出さなかったんだという話が、第七章『聖夜のアンティフォナ』での失明直前のシーンですね。ええ、フライング投稿やらかしたとこですwww
これも、二章の頭という冒頭の喫茶店シーンで『絵本が好き』『絵本作家になりたい』という話を出しておいてお前……という絶許ポイント。構成も知らんチェーホフの銃も知らんという状態とはいえ、『絵本作家になりたい』って言わせたなら叶えてやれよと。
何度も言いますが、もうね、なんでしょうね、こいつマジでアホなんですかね?wwwww
たまたま、多分赤い糸をモチーフとして押し出したかったんだろうなあというマフラーを入れてた紙袋がありましたんで、そこに絵本もぶち込んでしまえということでああなりました。

他にもちょこちょこ直したところはありますが、マジでヤバかったのは前述の二点ですね。
これ以上の修正となると、一から組み立て直すレベルになるかと思います。例えばコメントで言及された、最初のシーンであかりと話していた男の子とか。


ただまあ……当時ですら、応募した直後辺りから『聲の形』『心が叫びたがっているんだ』の告知がされて「あっちゃー」となっていましたし。今なら尚更、ドラマ『silent』を筆頭に、マンガでは『君は喧し閉じてよ口を!』や『ゆびさきと恋々』という名作がありますから、そこに『聖夜のアンティフォナ』が並べるかというと……流石にねえわ、という印象が拭えませんね。
勿論、いいとこはあるんすよ。描きたいことはしっかりしていた(だからこそアホポイントが明確だった)し、考え方など学ぶことは多々ありました。現代でバズるかと言われれば厳しすぎますが、既存のものとして『手話の登場する作品が見たい』と検索した時に並んでいても見劣りはしないんじゃないかという確信はあります。


今回のリライトを通じて、当時の何が駄目だったのかを直視することで、だいぶ吹っ切れたような気がします。
元原稿にもあった、冬彦くんのモノローグから引用すると『なんだ、一線を越えてみれば、こんなにあっけないことだったんじゃないか。』という心境ですね。

この鉄が熱いうちに、近々、この手の作品を一本手掛けたいと思います。それまでにやらなきゃならないことがいくつかあるのですがwww
その辺はまた明日のジョサスケラで。ちょっと面白いことも起きているので、また色々語ります。


より一層がんばります。
ではではーノシ

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