どーもっし! 雨愁軒経です。
ムカサリ第二部『白蛇ノ命詰籠』、本日の更新をもって、完結を迎えました!
読んでくださった方、本当にありがとうございます。
これから読む方、ゆっくりしてってけらっしゃえ。
今回は、後書き的な小話をば。やってみたかったんだww
①きっかけ
元々『ムカサリ』を書くきっかけになったのは、下心でした。いやほんと。
私、城を擬人化したゲーム『御城プロジェクト』をやっていまして。実装された天童城のぺえがおっきいのは、天童には若松寺があり、そこにおっぱい地蔵があるからだという考察を見たんですよ。
こりゃ行くっきゃねえと。
ただ若松寺さまは第一部でも触れた通り、『山寺で悪縁を切り若松で縁を結ぶ』と言われるように、縁結びの御由緒があるお寺です。行ってみたら周りが女性客ばかりでねえ……私のような陰キャラはたまらず尻尾を巻いて逃げることとなります(血涙)
社務所が見えたので、パンフレットをいただいて帰ろうと寄ってみたところ、そこにあったのがムカサリ絵馬でした。
調べてみると、『冥婚』の風習を扱った物語はいくつかあったのですが、それらは着想が中国由来のものらしく、ムカサリ絵馬のムも山形のヤも出てこず……遺憾のイを表明した雨愁くんが「じゃあ俺が書く」と思い上がったわけですね。
もう何年前になるでしょうか。書いた後にLINEノベルがサービスを開始したのは記憶しております。若気の至りですね。今はハゲの至りですけどね……(遠い目)
②安隆寺のモデル
第一部では純粋に『ムカサリ絵馬の呪い』にスポットを当てましたが、第二部ではまた違う題材として『いづめこ人形』を採用しました。
今回それを形にするにあたり、敵である安隆寺の『善なる呪い』というディティールを掘り下げるため、モデルとした出来事があります。
2020年夏、山形を震撼させた『出羽三山風力発電計画』です。
県知事も反対しているというニュースを見た時「いや県の委託事業ですらないんかーいww」と失笑したことを憶えています。
ただ。計画した側の主張も分かるんですよ。元々鶴岡~遊佐では海端に風車を並べておりますから、その電力が足りない、風の吹く山がある、土地がある。斎垣さえ侵さなければ大丈夫だろう。人の為なんだ、未来の為なんだ!と。
山形が大嫌いだった中学の頃の私が聞けば、「別にいいんじゃね?」と鼻くそをほじっていたことでしょう。
幸い計画は白紙に戻されましたが……もしも実行されていれば、神の怒りはどこまで及んだでしょうか。
余談ですが。昨年末にも大きなニュースがありました。出羽三山以外ならばよいだろうと判断したのか、今度は別の企業が、県内唯一のラムサール湿地である加茂の大山上池・下池での風力発電計画を立てているのだとか。
確かに、既に人間は破戒の限りを尽くしていますから、それを保護しようとする条約も、天然記念物の指定も、興味のない人から見ればただのエゴでしょう。「海っ端は良くて沼は駄目とはどういうことか!」と押し切られれば終わりです。けどなあ……「駄目だ」って言われているのに耳を塞いで突き進むほどの大義なのかなあ……。
安隆寺って、割と他人事じゃないと思うんですよ。本当に。
③不敬について
えー……奇しくも最不敬エピソード『菊理』の公開が天皇誕生日となったことは、なんという因果でしょうかwwww
時には気まぐれに2エピソードを投稿したり、時には投稿を休んでみたり。全く計画なんてしていなかったんですよ。本当に。
これもお導きなんでしょうかね。前日の晩に予約投稿をして、朝起きてみたら左目が真っ赤で。もうショボショボするのなんのって。左目といえば、イザナギがアマテラスを産む時にお清めをした箇所です。めっちゃおこじゃないですかー、やだー!とびくびくしておりました。
謹み奉り謝罪を申し上げたところ、昼過ぎにはすっと引いたので本当に驚いた。
まあ多分普通に目を擦ったかなんかだとは思うのですが、こういうことは割と信じております。
たとえば、ネタ集めのために県内のネームド稲荷神社(ヨジロウなど)を周ったことがあるんですよ。その日の帰り道、普通に車を走らせれば家に着くのに、自宅を挟んで反対側の檀那寺まで行ったことがあります。まるで自動運転のようで、気が付いた時には、もうそこの角を曲がればお寺様というところ。
これは死んだ爺ちゃんに呼ばれたな?と思いました。「お前なんで稲荷神社なんぞ回ってるんだ、ちょっとこっちに来い」と。んで、お寺の中の供養仏壇のお水を替えて、若御上人様からお茶をいただいて帰ったり。
霊感はありませんし、特別信心深いわけでもありませんが、こういうことってあるんだよなあ。
ふふふ、アマテラス様に叱られた、稀有な人間です、私(また怒られろ)
そんなわけで。第二部のちょっとした裏話でした。
ではではーノシ