なんようはぎぎょ

改編

わたしとわたしはいつとも思い出せない昔にテラをあとにしてから、ふたりだけで暗い宇宙を旅してきた。旅の途中で小さな生命を宿す小さな魔方陣や魔方陣になりきれていない方陣を目撃する。そ…

仙人は霞さえ食べれば生きられる。その性質を活かして、芸術家支援のために仙人制度が設けられた。これは仙人試験に合格し、どこまでも仙人として生きた、あるひとりの仙人の物語。

闇バイトの宝石店強盗で留置場に入れられた久司山の面会に来るのは、どうやら俺だけしかいないらしかった。 「犯罪者が出てくるブロマンスを書いて欲しい」に寄せて。草さん誕生日おめで…

「non-sugar」 https://kakuyomu.jp/works/16817330667872340650 の後日譚になります。 単作でもある程度読める内容かもしれま…

初夏のとある昼下がりに僕はスキンヘッドの医者から膵臓癌のステージ４で、余命半年だと宣告されてしまった。医者の言葉はドラマのセリフのように聞こえて、僕は不思議な気持ちになっていた。

夢の中のサラダはしっかりとした日本語を喋っていた。サラダとは克己が小学生の時に飼っていた雌の柴犬の事だ。「ペットは絶対に駄目よ」と拒否する母親を１年以上も説得して、やっとの思いで…

「あなたは親を信じすぎたんです」 　信じすぎた？　確かに信じている。だって両親は素晴らしい人達だから。 　私は小さい頃からいかに自分が愛されてきたかをひとつずつ思い出していった…

目覚めたが体が動かせず、声も出せない。そして何故か後頭部がヒリヒリする。カーテンの隙間から光が差し込んで来る様子もないので、まだ夜明け前だろう。金縛りは人生始めての経験ではあった…

坂山海輝は統合失調症の２７歳の男性です。その海輝が初夏のとある日曜日に朝食を食べようと箸を持った瞬間に、こんな声が海輝の頭の中に響いて来ました。

僕は１９年前に統合失調症と診断された中年の男なのですが、精神薬を断薬していた１０年前に幻聴の症状も発症してしまいました。このエッセイはその幻聴との戦いと腐れ縁の記録です。

「日本の女優は整形だらけだ。あんな女たちとＳＥＸするのは、マネキンとＳＥＸするのと何も変わらない」芸人のナーノつよしは常々こんな言葉をテレビで発信していたのだが、そんな、ナーノの…

　旧友・みゆきの訃報を聞き地元に戻った雨宮伊織は、元恋人の川島に迎えられる。彼には人の心を読む力があり、伊織はそれを厭っていた。 　弔問後、伊織はみゆきが連続不審死の犠牲者だと知…

これは作者自身の体験記で有り、備忘録であるとともに、後世に残しておけば何らかの役に立つこともあるのかも知れないとの淡い思いもあって執筆に至ったもので、こういった時代が有って今日や…

日本を代表するロックスターが死んだ。 青春時代に好きだったロックスターの訃報を知り、気づけば有休を取って電車に乗り込んでいた。 早朝、人の少ない電車内。車窓に向けて絵を掲げる男…

外国で見聞・遭遇した怪異や怪談の記録。 ※一旦完結させましたが、現在不定期更新中です。極めて不定期です。

俺は解離性同一性障害という病気だ。今日は存在しているが、明日は分からない。 だからこそ今、伝えておきたいことがある。 ※このエッセイで出てくる症状、主治医の見解など全て私個人の…

どうしても、陰気な彼女と別れたかった直之は、ある決断をする。 それなりにグロいです。気分を害する恐れがありますので、ご注意ください。

　息をするだけで疲れてしまう毎日ですが、わたしは元気なのでしょうか。二十歳の誕生日が来てしまったので、わたしは首を括ります。もう決めたことなのです。

目の前で、田中さんの可愛い顔が潰れたので、私は明日も生きていける気がします。

軍政下のミャンマーに降り立った私は、見るからに堅気ではない一人の日本人男性と出会う。人身売買、売春、性愛と暴力。第５回偽物川小説大賞参加作。

https://kakuyomu.jp/works/16817330654465109085 BANされた直後にKAC第七回お題「いいわけ」を見て「BANされたいいわけ」としてパ…

式に誘われた私は、中国の山村を訪問することになる。 そこには、「女だけしか使えない文字」があった。 （なろうに重複投稿しています）

第五回こむら川朗読小説大賞二作目です　 多分日本昔話系ホラーです

古川秀が少年時代の古川（以下秀）と生活を共にするようになって一ヶ月が経つ。秀は一か月前に古川のアパートにいつのまにかいて、そのまま居ついてしまった。古川がなぜ自分のアパートにきた…

ターリバーンの戦士とガンダーラの仏僧、2000年の時を超え、共に民衆を憂い、立ち上がり、衝突し、かくて大仏崩れたり。

昔書いた短編です。 置き場がないので置いておきます

旦那と息子の三人暮らしをしている「私」。 女性のやるせない気持ちをリアルに綴った掌編小説。

火事によって家族を失った少女・巡（じゅん）が受ける、心の傷と呪いの物語。

ある時は暗闇の中、ある時は大雨、ある時は卒業の時――。 日常に転がる空間を特別に切り取った一枚の絵画のようなショートショートの数々をぜひ。

田舎はクソ

こんなふうに突然のお別れになるなんて、思ってもいなかった。 お互いに名前も知らないけれど、何年も毎週のように会っていた直売所のおじさん。 今日、電話して、おかあさんと会う約束…

第一回遼遠小説大賞参加作品。

百物語

わたしだけの、お山の話。

カラスが私を見て、もう一度カアと鳴いた。だから、人を攫う事にした。

　カルト教団に捕らわれた青年・道眞は、刑事の百舌鳥とともに脱出するが、動く屍と化してしまう。 　同時に、謎の怨霊〝キヨイ〟によって、瀕死の百舌鳥は道眞に生かされる運命共同体となっ…

世界滅亡系コントです

高三の夏、妹と一世一代の大喧嘩をした。 仲直りは、まだしていない。 ＊＊＊ かつて私たちは仲の良い姉妹だった。 母と妹、そして父。ありふれた機能不全家族の、薄っぺらいクッショ…

フラマン連合王国は現在魔王軍との戦争中だ。 世界は滅びるのか、それとも救われるのか、まさにその瀬戸際。異世界から勇者たちがやってきた！これできっと世界は救われるぞ！ でもさすがに…

「広場」といえば、あの頃決まってそれは二月十日広場の事を指した。もう三十年以上も昔の話である。

　舞台は京都府京都市。私はD大学の四年生で、就活とアルバイト、それに少しでも就活に有利に働くように、資格試験の勉強をしていた。 　そんな中、神秘的な出来事が次々と重なって起こり、…

時計に刻まれた人の記憶を呼び起こす修理屋さん。そこには今日もお客さんがやってくる。

少し昔に書いた詩でもないなにか？みたいなもの…… 作者の心の闇のようなものが書かれているので、人によっては気分を害するかもしれないので注意をして下さい。

数分で読めるyo

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