しばらくぶりに公開しました中編『千代の真実』が本日無事に最終話の公開まで完了いたしました。これまでにお読みいただいた皆様には感謝いたしております。
この話を書こうと思ったのは昨年の暮れで、最初は二万字程度の短編を想定していました、そう、本当はカクヨム短編賞に出す予定もあったんです、しかし、書き進めるうちに「この話は二万字じゃとても収まらない」となって、そこから腰を据えて執筆に取り組み、結果五万字近いヴォリュームの作品となりましたが、無事に公開することが出来ました。
この話、体裁は昔話ですが内容的にはSFめいたものを含んでいたりもします。特に神仙の霊薬周りの話は一見オカルトのように見えますが中身は完全にSFのそれです。作中に出てくる『魂』という語をそれとなく『遺伝子』に読み替えてみると面白いかも知れませんね。
エンディングは結構悩みました。最初は実代と勘助も登場させようかとも思いましたけれど、いたずらに会話ばかりが増えてしまう恐れがあったので結果としてはカットして、真千と結の二人だけで進めましたけれど今思うとそっちの方が不自然だったかもしれません。終わってから反省が増えていくいつものパターンですね。
今回の続編は基本的に考えていません。次はまた別の話でお会いすることになります。
また、それとは別に『戦いを成すモノ』の更新は随時していきます。今のところ毎週日曜日の公開で安定していますので、次の更新をお待ちください。長かった十四章もようやく終盤です。
それでは皆様、今後ともよろしくお願いいたします。