こんばんは、えせはらです。
令和最初の更新ということで、『異世界科学』第十一話をアップしました。新キャラということで、リダンという魔導師が出てきます。ということで、だいたいメインキャラクターがこれで揃った、という形になります。
【第十一話・小話】
科学史小話。
私達の世界において、十一世紀くらいまで、自然現象を説明するために「アリストテレス哲学」の体系が用いられていました。このアリストテレス哲学は、今の科学では無茶なことも結構あり、その中で一番説明が難しかったのは「放物線」の説明でした。石を投げたときに、弧を描く軌道のアレですね。これは、作中でリダンが説明しているように、わかりやすく言ってしまえば「空気が石を押しているから、前に動く」というものだったわけです。要は何かものが動くためには、動かしている何かが必要、ということらしいのです。
このアリストテレス哲学の部分に関しては、魔術の説明で非常に重要な役割をする予定です。お楽しみに。
【今日の活動記録】
最初に書き始めたときは、ある程度自由に書けるという部分があるのですが、キャラクターが出揃ってくると、お互いの整合性の問題などが出てくるため、そのあたりをどう合わせるのかが難しいなというのが実感としてあります。
・このキャラクターは本当に必要か。出したとして有用に見せ場を与えることができるか。
・この設定に意味はあるのか。例えばこの世界において冒険者とはどういう役割を持っているのか。
・この段階でこの話を出す意味はあるのか。
こういうことを考えるため、どうしても筆が動かなくなることが多々あり、なかなか書き溜めることが出来ないという状況が続いていて難しいなというのが率直な感想です。
とはいえ、一度方向性というか、詰まっているところが進めば、案外うまく書き進めることが出来るので、そこを如何に乗り越えるか、というところになるのかなという気がします。
ではでは。