『イワン・デニーソヴィチの一日』を読み終える。案の定暗い気持ちになる。どこにも救いがなく、喉のあたりにもわもわと広がる黒い塊が取れない。やっぱりゴーゴリの後にソルジェニーツィンは読んじゃいけない。
気を紛らわすためにチェーホフの短編集を読む。『かわいい女』とか、『犬を連れた奥さん』とか。恋する男の行動ってすべてが愛おしく感じられる。なんだか気分が一気に明るくなる。その調子でゴーゴリの『ディカーニカ近郷夜話』を読む。まだ最初の方だけなので感想は書けないが、イラストや詩がついているので読むのがとても愉快。