• 詩・童話・その他

11月13日

11月13日まであとすこし。彼女の命日まであとすこし。
天国から見てくれてるとか、彼女の分まで私が頑張ろうとか、そんなの全部エゴだ。生きているもののエゴだ。あるのは、彼女が死んでしまってどこにもいないという事実だけだ。死者との会話は成立しない。全部一方方向のメッセージにすぎないと思う。彼女がいないことを、わたしがここで生きることの意味づけに使いたくない。それは許されないことだ。
彼女は死んだ。3年前の明日、病院のベッドの上で死んだ。それだけ。ほんとうに、それだけのことだ。

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