昨年9月より連載を始めていた拙著『蛇尾さんの気になる』が完結しました。
この作品はとても実験的な作品です。日々のふとした違和感を、心配性の主人公がとことん考え抜いてそれを解消していく、そういう骨子で描いた物語でした……が、蓋を開けてみれば小説の限界を見てみたいという趣味全開の作品になっていました。
全11話はすべて「結末をあえて伏せる」というリドルストーリー風になっており、また普段は絶対に使用しないような表現を積極的に取り入れ、どこまで崩せば小説として成り立つのか、というのを試した作品でした。
素人の書いた文章でもその裏を読みたいという、物好きな方がいらっしゃいましたらぜひ読んでみてください。感想等お待ちしております。
白地