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偽令嬢魔王、再開の予定

 一年の半分を過ぎようとしていることに、驚きを隠せない今日この頃。ぼんやりしている間に、また一年が過ぎ去ってしまうのではないか、という焦燥感も出てきそうだ。

 現状としては、とりあえず偽令嬢魔王の続きをコソコソと執筆にあたっていたりはする。六月からまた完結マークを引っぺがして、ゆったりと更新していこうと思う。

 カクヨムでの更新ペースは、どうにも不規則な感じがしてならない。偽令嬢魔王に関して言えば、一月の末に一日で十万字分を一挙に公開しつつ、一日一回だか一日三回だかの頻度で更新していた。

 作者側では、ストックを貯め込んで、そしてそこからリアルタイム更新という感じでやっていたわけだけれども、これがなかなか体力的にしんどいところがあった。

 あんまり自分には向いていないスタイルのような気がしないでもない。そもそも、唐突に第6回カクヨムコンに参加しようと画策して慌てて書き始めて、締め切りに無理やり間に合わせたのが事の発端なわけで。

 今回はそういった急にコンテストのために慌てる、などといったこともなく、マイペース更新を心がけていく所存。

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【特に意味はないけれど作者自身が忘れそうな小ネタのメモ】

 偽令嬢魔王の主な舞台となっている街、パエデロス。

 この言葉は、「お気に入り」とか「可愛い子供」といった意味があるそう。美しく見える宝石をそのように総称していたらしいが、時代と共にオパールを指し示す言葉になったとか。

 元々、自分は「何か不吉な宝石はないものか」と調べてオパールに行き着いた口だ。正直なところ、オパールにはそんな不吉なイメージなどなかったけれども、ネットでサーフィンしてると面白そうな逸話を見かけた。

 オパールという宝石は、5~10%ほどの水分を含んだデリケートな性質であるが故に、熱や乾燥に弱く、欠けやすかったのだとか。職人からしてみれば、そんなものは扱いたくない。

 過去には、フランスの王様の大切なオパールを割ってしまったばっかりに腕を切り落とされた職人もいたのだとか。なるほど、これは曰くつきの宝石だ。

 自分としては、もっとこう、欲望の渦巻いた感じのドロドロな不吉感を求めていたところはあったのだけれども、こういう逸話を目にして、物語の舞台の名称はパエデロスということにした。

 扱いが難しく、すぐに割れてしまうような誰もが敬遠しがちな宝石。そういった背景を置いて、辺境の地にあるが故に様々な扱いの難しい連中が集まってくる、すぐに争いごとの起きるような誰もが敬遠しがちな街を形成。

 当初はあまり意識はしていなかったけれども、パエデロスは「可愛い子供」という意味も持つので、この街の治安を守っている勇者たちにとってそういう立ち位置になるような後付け設定を、十万字くらい書いてから思いついた。

 ちなみに、同じ舞台的な意味で、作中に登場する軍事国家レッドアイズはその実、あまり深く考えてはいなかったりする。

 途中で登場した少年コリウスの祖国の名前をどうしたものかと調べてみた結果、コリウス・レッドアイズというものがあったのでそのまま採用。

 こっちに関して言えば、「かなわぬ恋」の花言葉はないものかと調べて、コリウスというシソ科の植物に行き当たっただけなので、本当に深いところは何も考えられていない。

 軍事国家レッドアイズは「かなわぬ恋」をしているのか? というと実際のところ、作者はそんなところを掘り下げてもいないし、なんだったら物語の主要人物のはずの国王様の名前すら考えてもいない。

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