松本まつすけ

何処にでもいるような女子高生・桜坂美紅と、何故だか中学生と間違われるようなロリ顔の部長・雪村ゆかりの、高校生活最後の夏休み。

　一枚常識の皮をめくれば犯罪者や悪霊どもの跳梁跋扈する現代社会。そんな世間の闇の中、人知れず彼らと戦い続けるふしだらな女が一人。正義ではない。悪をもって悪を討つ――その彼女の名は…

とある土木工事は頓挫しかけていた。 そんなとき――

　かつて人間たちの前に立ちはだかった魔王は、勇者の持つ聖剣によって全ての力を失い、消滅した。かのように思われたが、人間たちの負の感情を糧に命を繋ぎ止めていたため、三年の月日を経て…

「私と性行為《セックス》してくれませんか？」 ――突然、見知らぬ少女に、そんな熱烈な子作りを要望される。 この宇宙に残された人類はもう残りわずか。 人類を滅亡の危機から救うには…

新米探偵、新海ルック二十二歳。 初依頼で初仕事の迷い猫を追って……とんでもないものを目撃した！ 猫を追うのに夢中になっていたルックは、自分が何処に向かっているのか気付かなかった…

先人の言葉たるや、其れを異界の巨悪とも喩える。しかして魔性。されど薬。嗚呼、水、水を。先ずは腹空かして水を。ややもすれば、油を恐れるなかれ。そう、貴方は知る。降りかかる災難を。

キリキリと軋む音を立てて踊るのは、誰かに作られた可愛らしい人形だった。いつの時代に作られたのか、どうやってソレが作られたのかは誰も知らない。人形はただ今日もこの街で踊り続ける。

ある日、貧乏サラリーマン男は仕事から帰り、顔を洗っていた。 そんなとき、視界の端に映るものが。

眠れば夢は誰しも見る。 しかし夢は、えてして不条理。 見たことのない景色さえも常識として反映される。

どうやら探偵の家に何者かが忍び込んだらしい。 一体、誰がそこにいたか。そこで何が起こっていたのか。 この物語の真実は読者が推理してみてください。

むかしむかし、あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいたらしい。 そこから始まる、三人の「太郎」が織り成す、変則的な御伽噺。 それは誰もが知ってるけど、誰も知らない物語。

富豪ジェームズは大変不機嫌だった。 何故なら買い物一つするのに手間が掛かるからだ。

平凡を装う、隠れた天才高校生・黒谷闇夜(ドＳ)。 プライドの高さだけは一流のお嬢様・白夜月光(ドＳ→ドＭ)。 「僕は、あなたを、調教しようと思う」 近代的な、狂った恋模様が今…

ここは剣と魔法のファンタジー世界。 勇者は冒険に出るし、モンスターが襲い掛かる世界。 しかし、ボクは村の入り口でただ待ち続けている。何をすることもなく。

博士が向かった先は、未だかつて人類が到達したことのない未知の星だった。 そして、その星に住む宇宙人たちは人間とも思えない異形の生命体で……。

平穏な日常は、突然何をきっかけに壊れるのかなんて予測できない。 そして、壊れていたことに気付いたときにはもう手遅れ。 ほら、また誰かが嗤ってる。

誰も彼もが仮面ごしに生きているこの世界。 私はただただ歯車に動かされる機械のように過ごしていた。