近道を使って団地や商店街の狭い路地裏を歩いていると、
最近の急激な近代化まえの中国の暮らしが感じられる。
まだ朝5時くらいであたりも真っ暗なのに、
お肉屋さん通りのお店の人達はいつでも商売が始められるようにすでに準備を済ませていた。
早いんだなー!!
僕は自分の先入観に対して反省した。
衛生面や正確さで考えると、日本のほうが質が高いと確かに言えるのかもしれない。
だけど、国民の勤勉さっていうのはそれだけでは無いな。
日本の飲食店だって朝5時とか3時とかから仕込みをして準備をしているところも五万とある。
だけど、朝5時に既に店をはじめているなんてすごいなー!!
中国では仕事中にお客様の前で食事をとることは普通のことらしい。
どうやら、この辺りは仕事に対する真面目さの違いではなくて文化の違いなんだなと改めて感じた。
僕は肉屋さん通りを眺めながら歩みを進める。
肉屋さんは皮膚を削ぎ落とした豚肉をヒモで宙吊りにぶら下げて売っていた。
見聞きした話では中華料理の美食家はイヌやネコなどはもちろんのこと、数え切れない程多くの動物を食べるらしい。
僕が今たまたま歩いている場所は豚肉屋さん通りだったみたいだな。
豚肉屋さん通りをすぎ、次の繁華街のメイン通りに向かう。
四川の景色をそうやって眺め、
いろいろ考えながら歩いている間に時間も8時に近づいてきた。
グーグルマップによると、金沙博物館はもうすぐだな!
道沿いに高級車がたくさん縦裂駐車されてある公営住宅を抜けると、見えた!
大きな幹線道路の交差点では、金沙遺跡の像をあしらったトーテムのモニュメントが頑張って歩いてきた僕を出迎えてくれた。
そして、交差点を渡り終え、左側の博物館の外壁の柵沿いにまっすぐ歩くとすぐ左手に入口は見つかった。
続く