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有形のコラプス第10話

宇津喜です。そろそろニットとか着ても良い頃でしょうか。

さて、本日10話が公開されました。
こういう区切りでもなければ、ノートを使わないので、折角だから使いましょう。
特に説明もなく初めから主人公の隣にいた如月についての回です。

昔、読んだ漫画の台詞に、青空を美しいと感じるのは誰かに青空は美しいものだと教わったからだろうか、意訳ですがこういったものがありました。
主観で見ている光景が私達の全てです。各々の主観だからこそ、同じ光景を見ても着眼点も感想も違ってきます。それは集まれば多角的な視線として、より客観に近付いていくのかなと思いますが、絶対的な客観視にはそれでも届かないのではないかと思います。そう思うと、自分の主観はとても制限されている、或いは歪んでいるのではないかと感じてきます。
さて、青空の話ですが、これも後付けの認知の枠組みではないかと思います。空は青いという事実から生まれた、美しく見えるという一種の認知の歪み。でも、青空を見て気分が良くなること自体は良いことですよね。

如月は認知の歪みを抱えていたかもしれません。ですが、観測の数は観測者の数だけあります。その在り方もあって良いし、認められないのなら新しい観測を始めても良いのです。青空を美しいと感じても、恐ろしいと感じても良いのです。
認知の歪みはコミュニケーション面で問題を抱えることもあって、時にフラットに近付ける作業は必要かもしれません。如月も自身の歪みを受け入れ、そうしようとしてます。
でも、何を見て何を感じるかは、その観測者の自由です。個性にも繋がりますし、唯一無二の感性でもあります。
私の作品を読んで、くだらないと思うのも、面白いと思ってくださるのも読者の自由なように、です。

そんな有形のコラプスです。
この文章から作品が気になる方はいないとは思いますが、ご興味をお持ちになってくださったら、下のリンクからどうぞ。
https://kakuyomu.jp/works/16816700427509671205

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