『脳内の紫煙』
https://kakuyomu.jp/works/16818093081724183132まずは、本作を読んでいただいた方、ありがとうございました。
最初は数日後に書こうと思ったんですが、まあいっかということで、今書きます。
きっと、これ以上、ほとんど読まれないでしょう。少なくとも、近況ノートの投稿通知が来るフォロワーさん方の読者さんの数は、これ以上増えない作品だと思います。
多分、好みと違うという人が多いんですよね。
本作のお話部分について、まずは語りたいと思います。
”彼女”の死後しばらく経って、メンタルが限界を越えた”俺”が、自殺未遂に失敗するというのが前提にあります。電話で家にいろと言われたことと、「俺は失敗したのだ」というモノローグとあらすじでしか説明していないんですよね。
そんな自殺未遂に失敗した主人公が目を覚まして、再び自殺しようとするも、辞めて家に帰るという話です。
なんの起伏もありません。
この後、主人公が自殺をしなくなるのか、それともまた懲りずに自殺を試みるのかはご想像にお任せします。僕の中には明確な答えがありますが、自分自身が想像した展開が自分にとって正解だと思います。
あと、普段の僕の書き方なら、もう少し直接的に表現すると思うんですが、なんかこういうのを書きたい気分だったんです。
冗談です。
本作の文章は、全体的に「メンタルが限界を越えた人」を意識しています。意識が遠のき現実に現実感を感じられず、非現実にばかり現実感を見出そうとする。考えても仕方がないことを延々と考え、妙に哲学的になり悲観的になる。
そうして意識と体が乖離しながら、自分自身理由もわからないまま、自殺へと駆り立てられるも、その寸前に引き戻されてしまい、死ねずにいる。
そういうのを文章全体で表現したかったので、少しややこしい言い回しの文章が多くなっています。
素粒子がどうの、煙がどうのというのは実際に僕がメンタルの限界を越えて自殺未遂をしたときに考えていたことが元ネタです。まんまじゃなく、変えてありますが、余裕がないときほどこういうこと考えちゃうんですよね。
あ、主人公が吸っている煙草は缶の両切り、缶ピースです。缶ピースの紫煙って、薄紫のような蒼白のような煙、という印象なんですよ。紫っぽくもあるし、青白くも見えるし、だけど根本は少し黒く見えることもある。
そんな色々な見え方のある煙が、人間の脳や精神とリンクするかなと思って缶ピースにしました。
また、もしも文章から「作者病んでない?」と思った方がいらっしゃったら、鋭くてびっくりします。
病んでるから書いたんですよね。
病んでる今しか書けない文章があるんじゃないかと思って……。
てへ!!!
楽しかったです。書いていて。