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「ネフィリム・エスカトロジー」あとがき

お世話になっております。弓チョコと申します。
さて、完結いたしました「ネフィリム・エスカトロジー」のあとがきを。
まずはご愛読ありがとうございました。

○全120話
私の投稿小説では初めての長さですね。約40万文字ほど。長い長い旅でした。
それでいて、クリスマスや正月、節分なんかも現実世界とリンクできて、非常に満足です。
執筆開始は2019年7月辺りだったと思います。いつも完結させてから投稿を開始するので、時間が掛かります。予約投稿も何時間も掛かりました(笑)

○構成
地上でのパートと、宇宙でのパートに分かれていますね。そして中間で、目的のひとつであった母親との再会。その再会から、物語はどんどん進んでいきます。

○ヒロイン
多分愛月もヒロインのひとりな気がしますね。あのキャラは。
美裟のようなヒロインは初めて書きました。魅力、ありましたかね?
双子はマスコット枠でしょうか。10歳にしては賢すぎますが。

○文月
大人ですよね。なんというか、落ち着いています。少年漫画的ではありません。バトルしないし。
その代わり、責任感が強いです。優しく、愛のあるリーダー。うまく支えてあげれば輝く男なんじゃないでしょうか。つまり美裟が凄い。

○魔術
これは考えました。よくある「便利技」にはしたくなかったのです。「罰」や「代償」の設定は気に入っています。文月の能力とも噛み合いますしね。

○ステラ・マリス
言葉遊びです。初めは、これを小説タイトルにするつもりでした。
最後の文月巨人化の合言葉の意訳としては「俺は知っているぞ」といった感じでしょうか。

○非ハーレム
まあそうそうそんなことにはなりません。きさらぎも言っていたように。
ていうか美裟が強すぎて無理でしたね。

○奇跡
アルテの言う通り「不可能を可能にする」ことを、この世界では条件としています。全部キリストが行ったことですね。因みに、彼は終末の際は地上に降臨しているので天界には居ませんでした。
日本人に偏っているのは人工的に造ったからですね。リー以外はアレックスとカエルムの血筋なので。
4人集まったところでひとつひとつは劣化なのでキリストに遠く及びません。そもそも「全能なる父」の加護もありませんし。

○ケイ周り
正直言いますと彼らは「ゲスト出演」的な立ち位置でした。つまり別作品でもっと詳しく取りあげる予定です。テンポが悪くなるので作中では最低限の情報しか描かれていないと思います。
縷架も含めて、いずれまた登場しますので、お楽しみに。

○あとがき
魔術とか。魔法とか。今は簡単に誰でも扱っていますが。「元ネタはなんだ」となれば。
まあ聖書、というかキリスト教ですよね。他の宗教や神話でも出てきますが、日本人の考える「魔術観」としてはキリスト教が一番大きいと思っています。シスターとか、十字架とか。ファンタジー世界でも教会とか神殿とか出てきますし。キリスト教モチーフの宗教はほとんどの異世界にあると思います。
じゃあガッツリ使ってしまおう! というのが最初でした。
神についても考えました。カエルムと文月の問答で色々言っていますね。私も日本人として、美裟の主張には賛成する部分があります。まあ、だからといってあそこまで「信じ切れる」ものではありませんが。

妙にリアルで、ファンタジーで、二元論ではいかない複雑なストーリーで。残酷な世界で家族を求める物語だったと思います。ラストも、オールハッピーエンドではありませんでした。そこも妙にリアル。けれど、一定の成果はあり、妥協しながら彼らの人生は続いていきます。
きっと、納得のいくエンドになるでしょう。もはや世界に神は居らず、自分達の力で選択して生きていくのですから。

改めて、ご愛読ありがとうございました。
イギリス救出編や彼らの子供世代の物語など、存分にご想像してお楽しみくださいませ。

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