来ていただいて、どうもありがとうございます。
どうぞゆっくりしていってください。
当たり前ですが、冬は年に一度しか来ないので、雪国に居てもうっかり冬のことを忘れていて、来てみてから、あぁそうだったなぁと思うことが多いです。
どこに行くにも車の田舎暮らしは、こういうときには好都合で、環境に左右されずに生活ができますが、すべていつも通りというわけにはいきません。
ええと、こういう道ってどうやって運転してたっけ。
大丈夫な道ってどこだっけ。
去年の自分を引っ張り出しながら、慣れていきます。
そうして冬にすっかり慣れた頃、春が来るのです。
どんな冬も、春が来て夏が来て……忘れてしまうから不思議です。
激しい季節も、過ぎてしまえばどうしても薄らいでいきます。
それはいいことで、同時に残念なことのような気がします。
凍り付く寒さに、凍てついてしまった心もまた、ものを書くときにはとても大事で、むしろそれがあるから書いていけるようなもので。
けれども凍てついたままでは、物語が完結しない。
難しいなあと思います。
なんて、とりとめのないことを書きました。
ひどく遅い筆ですが、これからも少しづつ、埋もれたものを探すように書いていきたいと思います。
読んでくださる方々の幸運と幸福を祈りつつ。