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耳と手と

わたしは致命的に話し下手で、たいてい主語が消えています。
書くときには少しは浮かぶ言葉も、話そうとすると出てきません。

というのもあるせいか、基本的にいつも聞き役です。
が、聞くのはとても楽しいです。
たくさんのひとの、たくさんの話を聞くのは、本を読むのに似ています。
自分の人生だけでは経験できないものを、誰かの人生を借りて経験させてもらっているような、そういう感じ。
話すときの、そのひとの表情やしぐさを見るのもまた、魅力のひとつです。

話してくださることに感謝しながら、わたしはそのひとの人生の旅に紛れ込んでこっそり一緒に旅します。
しっかり寝かさないと書くことはできませんが、いつかそうやって聞いてきた素敵なひとたちの素敵な話を、物語にできたらいいなと思います。

なんて言っていると、誰も話してくれなくなっちゃうかな。(汗)

6件のコメント

  • こんばんは。お邪魔します。

    いつも騒がしいゆうけんが参上! 
    応援コメントの返信いつもありがとうございます。私ばかりコメントしてて申し訳なく思っていますが、新樫さんの惹き込まれる文章を目の前にするとコメントがポロリと溢れ出てしまうのです。ご迷惑なものがありましたらサクっと削除して下さい。私は全然気にしませんので。

    私は話し下手と思いませんが、上手なわけでもありません。(自己分析ですが) 所謂ところ普通だと思います。話し下手な方は友人にも知人にもいます。その方々を見て感じる事がありました。
    とても優しい性格である事と優柔不断な性質を持ち合わせている事です。後者の優柔不断は誰にでもある事で、たまたま私が居合わしただけなので必ずしもそうとは言えませんね。でも前者の優しい性格は確実に感じました。否定や肯定を避ける言葉と相手の意思を尊重する独特の話し方は相手の会話をより引き出します。すごいなぁっと感心しながら、その技術を盗むべく研究させて頂いていたりw

    人と話す事は本に似ていますね。私もそう思います。ただ、本も人も奥深いものもあれば、逆もあることに悲しさも覚えます。それと同時に浅はかだと感じた自分自身にも何か物足りなさを感じます。う~ん、複雑。

    なんにしても、新樫さんに誰も話さなくなる事はなさそうですね。
    だって人は孤独になろうと思わなければ、そうなれないと思いますから。

  • 新樫 樹 様
    はじめまして。白井と申します。
    このノート、本当に素敵なお話でした。
    ざらざらしている自分の心が、すーっときれいになった気持ちです。
  • ゆうけん さま

    いつもコメントうれしくいただいています。
    ありがとうございます。
    読んでいただけることは、書くものにとって有難い幸せです。
    その上、コメントいただけるのはとても励みになります。
    コメントをつけるのもとても大変だと思うのですよ。とくにわたしの書くものは際立った動きのないものが多いので、わたし自身でもコメントをつけるのは難しいと思っています。
    ゆうけんさんは、ぽろりと出てくるなんて言ってくださいますが、きっと優しい努力をしてくださっているのだろうなと思います。
    ありがとうございます。

    わたしはとてものんびり屋なので、そういうのも聞き役の原因のひとつかもしれません。
    なるほど。ゆうけんさんのおっしゃるように、話の浅深はあるかもしれません。それもまた楽し。そう思える幸せもあるかもしれませんね。
    ゆうけんさんはきっと、楽しい話題に困らないひとなのだろうなと思っています。
    どうかまた、おしゃべりにいらしてください。お待ちしています。
  • 白井夜船 さま

    いつもありがとうございます。
    ハートのお名前を、有難く拝見していました。
    コメントをいただいてとてもうれしいです。ありがとうございます。

    そんなふうに温かく受け止めていただくと、話し下手でも頑張れそうです。
    会話する相手によってはテンポの良い会話を期待する方もいるので、そういう会話のできるひとにならなくてはと思ってもいたのです。
    それができないのでいまだ聞き役なのですが。

    カクヨムで白井さんのように読む専門の方がおられますが、そういう方
    の受け止める力にはいつもすごいなぁと感心しています。
    たくさんの方々の心の発露を、ひたすら受け止める。それができることの心の大きさを感じるのです。

    そんな皆さんが、少しでも読んでよかったと思っていただけるものが書けるように、頑張りたいと思っています。
  • 志緒さん、おひさしぶりです。
    読んでいただけて、とってもうれしい!
    コメント、レビュー、感謝でいっぱいです。

    これはけっこうかかりました。
    結局締め切りギリギリになってしまいました。
    文字数の1万~というのがちょうどよくて、その分、文字数を気にせずに書けてよかったのですが、主人公の気持ちを掴みきれなくて、ちょっととっ散らかったような気がしています。
    悩みの尽きない高校生の女の子。全部をうまくは書ききれませんね。

    まだまだ、たくさん勉強。
    そう思って頑張ってはいますが、こうやって志緒さんからご褒美の言葉をいただくと、むちゃくちゃモチベーションが上がります。
    本当に本当に、いつもありがとうございます。
  • 新樫 樹 様

    お返事ありがとうございました。自分には受け止める力などありません。「たくさんの方々の心の発露を、ひたすら受け止める」なんて想像したこともなく驚きました。
    新樫さんの物語は、どんな思いも言葉にすることが難しく窮屈に息をしている自分にとって、とても優しく、涙と一緒に心の錆を流してくれます。
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