わたしは致命的に話し下手で、たいてい主語が消えています。
書くときには少しは浮かぶ言葉も、話そうとすると出てきません。
というのもあるせいか、基本的にいつも聞き役です。
が、聞くのはとても楽しいです。
たくさんのひとの、たくさんの話を聞くのは、本を読むのに似ています。
自分の人生だけでは経験できないものを、誰かの人生を借りて経験させてもらっているような、そういう感じ。
話すときの、そのひとの表情やしぐさを見るのもまた、魅力のひとつです。
話してくださることに感謝しながら、わたしはそのひとの人生の旅に紛れ込んでこっそり一緒に旅します。
しっかり寝かさないと書くことはできませんが、いつかそうやって聞いてきた素敵なひとたちの素敵な話を、物語にできたらいいなと思います。
なんて言っていると、誰も話してくれなくなっちゃうかな。(汗)