またもや呟いちゃいます。
続いて観ちゃったよ『サメ映画』
いやもう、なんで出てくる登場人物たちって、みんなこうおバカばっかりなんだろ?(自分の事は棚上げで申す)
みんなヤクやってんじゃないのかってくらい、危機感がないんだよねえ。
フィクションだからそういうキャラ立てなんだろうけど、リアルでも安全圏から『早く早く』って急かすしかしない人が多い。せめて手を貸せよ。
まあ実際は声をかけるしか出来ないんだろうけど……。
そこで思い出したのがテレビで某俳優さんが、以前トーク番組で話していたこと。
その人がオフで南の島の海を楽しんでいた時、泳いでいると岬の上から人々が何やら騒がしく声を立てている。
どうやら指さして、自分に向かって何かを叫んでいるらしい。
だが現地語だし、皆が大勢で口々に言っているのでさらに分からない。
なんだ、なにを騒いでるんだろ?
ここってプライベートビーチでも遊泳禁止でもないよな。
咄嗟に彼はそう思ったそうだ。
だが彼が岸辺に向かって泳き出した途端、頭の上にバラバラと振って来た。
石である。
それも何個も。
岬から人々が彼に向かって石を投げつけてきたのだ。
なっ、なにしやがんだっ!? 危ねえじゃねえか! こいつら俺を観光客と思ってからかってんのか?!
ついそんな風にも思ったそうだ。
だが石は全て彼の頭上を通り越して、後ろに投げ込まれている。
そうして人々が、自分の後ろを指さしているのにやっと気がついた。
振り向くと背後に、大きな三角形がいた。
「ああいう時、本当に腰が抜けるっていうんでしょうか」
彼はその時の状況をそう話した。
「早く泳がなくちゃって思うのに、足がこう、ばっくん、ばっくんって……。
もう脱力した平泳ぎみたいにしか出来ないんですよ。
焦れば焦るほど、変な動きになっちゃって……」
そう照れ笑いしながら語った。
映画だったらもうお決まりの最後を決めてしまいそうだったが、有難いことに岬の人達の投石のおかげでサメが怯んだようだ。
サメは諦めて彼から離れていった。
まさに映画のようにただ声を上げるだけでなく、人助けに必死だった地元の人達のおかげである。
最近は、助けるどころかスマホを向ける事ばかり。
嘆かわしいものである。
ただそんな動画を観てしまう自分も同じ穴の狢なのだが……(-_-;)
さて、この方は無事に事なきを得たので、今や笑い話で済ませられるようになった。
なら武勇伝なら語っても許されるのか。
ちょっと話がズレるようだが、以前サメの描かれている絵画ってあんまり見かけないなあと思ってネットで調べたことがある。
それでたまたま見つけたのが『ワトソンとサメ』
(映画『少年とサメ』とは全く関係ない)
確かにサメが人を襲うとしているワンシーンだが、そのサメがちょっと変。目が金色なのはいいとして、口回りとかフォルムが妙。
そして襲われている人もなんで裸なんだろう。始め、女なのかと思ってしまった。
とはいえこれが描かれたのは18世紀。
今ほど情報過多の時代じゃないし、画家は本物のサメを見たことがないのだろう。日本絵巻の像の想像で書かれたように。(虎も同様)
それにこの時代、裸で表現するのは流行りだったようだ。
なるほど、それに裸で泳ぐもありそうだし。
などと思いつつ、説明文を読む。
当時、英語どころかロシア語かどこぞの国のサイトだったので、AI翻訳に任せた。
当時見習い船乗りだったワトソン少年が、キューバの港に停泊中――
実話じゃねえかぁ~~っ!!
なんだと、ただのフィクションかと思って見てたよ。茶化しちゃったじゃねえかっ!(;゚Д゚)
たくっ、歴史的な悲劇とかを絵画にする風潮があるが、これもそうなのか。誰だよ、こんなの描いた奴は!
当のご本人だったぁーー!! いや、画家に注文したのが、だが。
つまりこの襲われた金髪の兄ちゃんは、無事に生き延び、その後片足になってしまったが、色々奮起してロンドンの市長にまで昇りつめた人らしい。
なんだか凄いな。
それで武勇伝のおつもりなのか、偉くなってこの時の絵を描かせ、どこぞの病院に飾ってあるらしい。
うん、なんだろ、入院患者にとっては、ちょっと怖い絵になったりしないかな?
おそらく市長さんは、私は片足を失ったけど市長にまでなれた。みんなも諦めないで頑張れ、ってな意味で掲げてるのかもしれないけですけどね。