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ฅ^•ω•^ฅ 最近殺伐とした事件ばかりだから、こんな時ふと思い出す【出刃亀ならぬ🐈覗きニャンコ】事件꒰ঌ^. ̫ .^໒꒱

 毎度ながら創作の方が行き詰っているので、こんな関係ないことを呟きます。

            *

 なんだか最近テレビのニュースをつければ
『闇バイト』『大谷さん』『詐欺』『SNSホワイト案件(嘘つけ)』『ォオタニィさ~ん』『強盗殺人』……。
 もう大谷さんでもこの物騒な雰囲気が払えない。

 そんな時はアニマルセラピーじゃ。

 で、ふと思い出した昔の案件。
 
 エッセイでもチラッと書いたが、昔住んでいたところは下町の長屋アパートだった。

 トイレは今や懐かしき上がり框(かまち)式の和風トイレで、床はタイル敷き、水の入ったタンクは頭の辺りどころか遥か天井近くにあり、そこから長く垂れた鎖を引っ張って水を流すタイプだった。

 立ち上がるとちょうど顔の高さに横開きの木枠のガラス戸。これのおかげで外からの陽光が入るので昼は電気をつけずとも、薄明るかったりした。
 すぐ外側は裏庭の細い通路だが、住民以外通る人もおらず、万一外から覗こうとしても、外からだと段差があるためまず難しい高さだった。

 が、問題なのはその壁の一番下、つまり便器と同じ高さにも同じく横開きの細長い窓が取り付けてあった。

 おそらく臭い取り用なのだろうが、いくら金隠しで隠せるとはいえ、この位置、子供でも覗けるのだが……。

 で、そんな心配を薄々していたら、出たのだ、その覗きが。

 ある日、トイレに行った母がすぐに戻って来て私を呼んだ。
「来てごらん、可愛いのがいるよ~」
 トイレになにカワイイのがいるというのだ。まさかカマドウマの子供とか言うんじゃないだろうな。

 なんて疑いながら狭いトイレ―― ヒト一人入れる窪みのように奥まった空間の左横に戸がついている構造――に母と入れ違いに覗くと。

 一瞬分からなかったが、なんと下の戸口から仔猫がこちらを覗いていた。
「え、なに?? 何してんの?」
 二度見したがやはり仔猫。白地のおでこに茶色の筋があり、白い小さな丸っとした前脚でしっかり縁を掴みながら顎を乗せている。

 慌てて裏口から出ると、右手の我が家のトイレの小窓に背伸びして覗き込んでいる仔猫の横姿。思い切り伸ばして踏ん張ってる小さな足に、三毛柄の小さな背中。

「お~い、何してくれちゃってんの、君」
 声を掛けたが、逃げるどころか振り返りもしない。こちらに目も向けない真剣さ。

 近づいてもピクリとも動かないし、思わず生きてるんかと思ったが、良く見るとちゃんと目が動いてるし、もうトイレをガン見に夢中な様子。

 再び家の中に戻ってトイレ側から見ると、やはり目が合うのに全くこちらに注意する様子なし。

 めっちゃ可愛いんだけど、ここでうっかり触ったらいけないような気がして、そっと傍で見ていた。(写真撮っておけば良かった~💧)

 しばらくしてやっと気が済んだのか、地面に四つ足を着くとトテトテと裏木戸(トタン板)の方に去っていった。

 裏木戸は通常鍵が掛かっていて、人は通れない状態だが、下は子供の頭位の隙間が空いている。猫は通り放題だ。

 あとでわかったが、その仔猫は我が家の斜め右裏手側にあるブリキ屋さんちのミーちゃんだった。
 つまりその裏木戸の左横の家。
 おそらく幼いながらミーちゃんの縄張りだったのかもしれない。
 
 我が家のトイレが他所の家の猫の縄張りってのも、なんだかくすぐったい気もするが、おかしいのは母も同じで以前にも覗かれたことがあったのだとか。

 それでシッシッと手で払うのだけど、ちっとも退かないので、仕方なく見つめ合いながら用足ししていたのだとか。

 いや、それ、始めから戸を閉めとけば済む話じゃない?
 終わってから開ければいいのに、何故にする前に開ける??

 そこのところは本人なりに考えがあるようだったが、よく分からん。
 けれどそのおかげでまあ可愛いものが見れた。

 その後ミーちゃんは、成猫になるまでたまに覗きに来ていたようである。
 子供の時だけの特別な好奇心なのかもしれないなあ。
 あの時のミーちゃんの好奇心一杯に見開いた目と真剣な顔が良き思い出である。

 ミーちゃんのエピソードは他にもあるのだが、それはまたいずれ。
 

4件のコメント

  • カマドウマ。(笑)
    確かにカマドウマいましたよ。田舎の農家だったので母屋以外に外用にボットントイレが有り、そこに出没してました。(笑)

    そういえば、本当かどうか知りませんが、昔のボットントイレは大型なので、便槽の縁にしがみ付いて下から覗く輩が居たとか?いないとか?何かで読んだ覚えが有る様で、内容で……。
    可愛い子猫が覗くなら、何だかホッコリですね。(笑)
  •  甲斐様 今晩はー。
     ええ、夏になると必ず出てきましたよ、カマドウマ。
     銭湯から帰ってきた時に限って、よく足にバシバシぶつかって来て……。もう毎度やめろ~って感じでしたね(;^ω^)
     ちなみにアレ鳴かないんですね。最近知りました。
     鳴き声だけは良いからなんとか許せると思ってたのですが、合唱していたのはコオロギだったとは💧
     でも最近見なくなったので、逆に懐か……いや、もういいですね( ̄▽ ̄;)

     ボットントイレの覗き、それ都市伝説じゃなくて、本当ですよ~。
     昔何度かその手のニュースをテレビで聞いたことがあります。
     雨合羽と傘に懐中電灯持って潜んでたっていう話も覚えてます。
     そんな臭い真似までした覗きたいって、もう病気ですねぇ💦

     でもそれを聞いてもう1つ思ったのは、ヘタすれば小さな子供なら落ちるんじゃないかと……💧
     昔そういうところに虐めで落とされた子がイジメっ子を呪って――という怪談を読んだ事があり(絵がまず怖かった)、色々と怖いと思ったものです。

     ホントに猫や犬ならウエルカムですね。落ち着かないけど(笑)
  • ミーちゃん一族、代々受け継がれる覗きポイントなのでしょうか。
    しかも、若干無理めな体勢で、何を見つめていたのでしょうね。

    外で見かけた記憶がない、不思議な虫。
    どこからくるのか、カマドウマ。
    何故か、いつの間にかいますよね。
    猫もカマドウマも。

    ねこ(カマドウマ)エピソード、お待ちしております。
  •  とぶくろ様も今晩は~。
     ニャンコに代々受け継がれる覗きスポットだったらチョイと嬉しいですが、残念ながら今やアパートごと取り壊されて跡形もないのです。
     ミーちゃんも万が一生きてたらすでに猫又の域です(;^ω^)それでも可愛いかもしれませんけど。

     ホントにギリギリ姿勢で覗いてくれちゃってましたが、我が家のトイレのナニがそんなに気になったのか。
     あらためて自分も同じ視点で覗いてみましたが、全くわかりませんでした( ̄▽ ̄;)

     そういえば公園や池のまわりとかでも見た事ないですね、カマドウマ。
     以前一度だけ幼体を見て、不覚にもちょっぴりカワイイかもと思ってしまった事がありますが……💧
     流石にもうカマドウマねたは出なさそうです。
     
     話が変わりますが、いつの間にか放し飼いの犬の姿も見なくなりましたね。以前は近所にたまにいたのですが。子犬は特に。
     近所で生まれたコロコロ太った子犬五匹、
     一匹と遊ぶとわらわら集まって来るので全部ひっくり返してオスメス確認したりしてました(笑)

     飼ったことはないのですが、そんな犬猫話ならまたしていきたいです。
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