はい、そろそろエッセイとして別立てしてもいいのじゃないのか、と我ながら思う『夢シリーズ』です。
まあ今朝のは覚えてる部分も短かったし、記憶も薄れがちなのでとりあえず忘備録として書いてます。
もう前後のストーリーとか、どういう状況とか、そんなもの全部忘れて覚えているのは、奇妙な部屋というか空間。
まずドーンと奥行ある通路に、人型の何かが一杯立っていた。
目覚めた途端、どんどん記憶が薄れているので詳しい描写が出来ないのだが、イメージ的にはアレだ。
映画『サイレントヒル』に出てきたクリーチャー・ナース。
ゾンビとも違う得体の知れないモノ。
あんな感じに壊れた人型なのが、通路にあんな感じで沢山立ちん坊をしていた。
それだけならまだしも――本当はそれ一体でも嫌なのだが――天井にこれまた奇妙なのがいた。
もうこちらのインパクトの方が強くて、目の前のナースもどきが具体的にどんなだったか忘れてしまったのだ。
天井には何故か凸凹のオブジェのように、四本足の低い踏み椅子風の出っ張りが幾つもあった。
そこに座るように、クリーチャーが一つの椅子につき一匹くっついていたのだ。
形状は頭に大きな口がついた肌色のタコ状のモノ……イメージ的に近いのはエイリアンの第一形態(腹を破って出てきた直後の)か。
アレに足がたくさん生えて、軟体動物になった感じ。
とにかくそんなモノが、これまた天井に一杯張り付いていた。
というか、奴らは皆な伸びたり縮んだりしながら垂れ下がっている。
もうドエウィン・ジョンソンだってこんなとこ挑戦しない……ハズ。
だが、そのなんだか分からないクリーチャーの間を通り抜ける羽目になった。
なんでっ?!
どうも夢の中で私は、ある男の目線で情景を見ている。
そうしてこの男は勇者なのか、ヤケになっているのか、この訳わからんモノ達の中を突っ切る気なのだ。
おおいっ! 大丈夫なのか。
『サイレントヒル』のナース達は音や触感に反応して動き出してたぞ。
大体上にはあの口お化けの軟体動物。
何時ずるりんべちゃりと、落ちてくるかもわからんのに……。
行ったよ、行きましたよ!
もう周りは見たくない。ので、足元の方にばかり視線を向けていた。
だが、急ぐせいか、時折男の体がクリーチャーに微かにぶつかる感触がする。
固くもなく、柔らかすぎるわけでもなく、普通に雑踏で人に軽く当たった感触だ。どうも体感も共有しているらしい。
いやいや、それよりも大丈夫なのか? 気付かれちまわないのか。
けれどそのクリーチャー達になんら捕まることなく、その場を逃れることが出来た。
ああ、良かった。上からタコも落ちて来なかったし。
無事通り抜けて続いて別のところへ行ったのだが、それは覚えていない。
とりあえず今回は、怖さよりも奇妙さが勝った。
この情景、いつかネタに使えるだろうか。