先日のノートに付した『常識をぶち壊してきた景色』では、みなさん「フラミンゴも此処に入隊できるのかよ!」というお気持ちでいっぱいだったことでしょう。
ご注目いただけて何よりです。
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さて、更新中の短編『刺激に満ちた世界は創りもの』は中盤に差し掛かろうとしています。
https://kakuyomu.jp/works/16817330648434236283お仕事小説風ながら、最後まで読んでも何の仕事かは結局わからないでしょう、きっと。
まあ、そこは主題ではないのでご容赦ください。
『傭兵』とタグ設定していますが、これは職業名ではなく、働き方のスタイルのこと。
私は私のような働き方、仕事の選び方をしている人に未だ出会ったことがありませんが、私の生き方を聞いた職場のメンバーに実際に『傭兵みたい』と言われました。2022年に。
薄々その表現がしっくり来るよなあと思っていたので、「あ、やっぱし?」みたいな。
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ところで精霊と小人の違いってなんでしょうね。
これについて、創作の背景になった私の解釈を書いておきます。
▷小人:人間の心理が生み出したもの。日本で言うところの『妖怪』みたいなもんでしょうか。都合の悪いこと、わけのわからない現象、不思議なこと。それは小人のせいってことで。妖精もここに含まれるやもしれません。
▷精霊:世界の構成要素、その概念。精霊なくしてこの世界は存在できない。精霊だけでも世界は存在しない。
ルネサンス初期、スイス人医師にして錬金術師のパラケルススが提唱した『四大精霊』が代表例。錬金術は歴史的に見ても、混沌から理論化してゆく『科学』の礎になったもの。ファンタジーなイメージがあるかもしれませんが、精霊はサイエンスに当たり前に絡んでくる要素と考えてよいと思います。
マジで奴ら相手に戦ったり味方にしたりしてンだゼ?
特にサラマンダーは、火が欠かせない錬金術の現場で神聖視されていたようですね。
『四大精霊』のノーム(地・土)、サラマンダー(火・熱)、シルフ(風・空気)、ウンディーネ(水)は作中に順次登場します。今晩公開するエピソードでもさっそく。
どんな形でこの世界に存在するかにご注目いただくと、本作の帰結点に合致したり、振り返ると「アレって……」と見方が変わることがあるかもしれません。わざわざ異世界めかして精霊を起用したのも、本作に組み込んだ仕掛けだったりして。
でもまあ、そんな細かいことを気にせずとも、雰囲気として楽しんでいただければ何より嬉しく思います。
では、のちほど。
【写真】
師よ……そんなところに居りましたか。(他所様のお庭にて in Switzerland)