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奥大和の秋

皆様、いかがお過ごしでしょう。
昨日からスタートした角川武蔵野ミュージアムの展覧会『浮世絵劇場 from Paris』に行きたくて仕方がない今日この頃。

お久しぶりです。どうもスイッチが切れたように眠ってしまったり、目が痛かったりで、大して読むも書くも出来ずじまいのひと月でした。


少し焦点を変えて、遠くの山とか大岩とか眺めながら、無人の渓谷できのこ汁を啜ったりして、仙人ごっこをするなど。サウンドは川の流水音と魚が跳ねる音。
時間を忘れてただ川べりに座っていると、『時間など存在しない』ということを理解できた気にもなります。
え……信じられない? ぜひ一度やってみてください。
(岩の上は冷えますので、しっかりと防寒対策をして)

そんな話をかつて『無色茶論』にも書いた気がします。
https://kakuyomu.jp/works/1177354055616818309/episodes/16816452218815925978
(無色茶論『九次元 時間なんて存在しませんよ』)
私が書いた文章の中でも、難解の極み……


さて、そんな過ごし方をした地は天川村の『みたらい渓谷』です。そろそろ紅葉も進んで見頃になってきてるんじゃないかな、と。
奥大和の天川村は奈良北部よりも気温が2, 3℃低い土地です。

さらにその中でも洞川(どろがわ)地区は修験者の聖地・大峰山の麓の集落で、天川村よりさらに気温が2, 3℃低い。この地では亀仙人が魚を焼いておられます。あまご目当てにお店に行くんですが、この間初めて『子持ち鮎』を食べました。パンパンに詰まっていて、食べごたえ抜群。また食べたいです。

あ、奈良の亀仙人の話も『異都奈良の琥珀食堂』にチラッと一瞬登場しましたね。
https://kakuyomu.jp/works/16816410413893461604/episodes/16816452221464069060
(異都奈良の琥珀食堂『♬3 風変わりな街角)
こちらは現実と虚構が入り混じった?世界ですから、奈良の何かしらがモデルになっております。亀仙人様も実在するんですよ……



【写真】
龍泉寺の前鬼・後鬼。
東大寺・南大門の金剛力士像とはまた違った雰囲気。
龍泉寺は修験道の大峰山・第一水行場のあるお寺です。10月下旬からスタートした龍泉寺のライトアップの中、一足先に紅葉が始まっていました。

平日だからか、渓谷もお寺も温泉も独り占めの狸でした。
では。

10件のコメント

  • たっぷり有意義・贅沢な時間を過ごされたんですね。素敵♡(*'▽'*)
    龍泉寺のライトアップ、荘厳ですー。
    『ゆく年くる年』感がありますね!
  • 前鬼、後鬼というのがあるのですね。鬼の動きそうな時間帯と雰囲気が画像から出ています。どことなく色気があるのは、朱色の構えと絶妙な反り具合の屋根のせいでしょうか。
    パンパンに詰まった子持ち鮎は、苦味と甘味のバランスを深く味わえますね。愛宕の住む地域では、滅多にお目にかかれない逸品です。食いてぇっ☆
  • 厳かでいて優しい雰囲気がします。
    ここだけの話、山伏とか修験僧に憧れた時期もありました。
    彼らが命を懸けてまで追い求めたものを僕も感じたかったのです。
    でもそんなしんどい思いをしなくても、自然の中で子持ち鮎を食べていればソレに近づけそうな気がします。
    贅沢な過ごし方、うらやましいです。
  • 龍泉寺、行きたいです!
    今時分、とても綺麗なんでしょうね。

    あまごって、すごく美味しいやつですよね??
    昔、四万十で食べたときに、なんじゃこりゃ!美味すぎる!!と感動した覚えがあります。




  • 友香さん、コメントありがとうございます!

    ライトアップとか行ったのは初めてでして。
    つまり夜のお寺も初めて。
    誰も居らず、風もなく、水面に映る紅葉がキレイでした(*˘︶˘*).。.:*♡
  • 愛宕さん、コメントありがとうございます!

    前鬼・後鬼は修験道の開祖・役小角が従えてたとされる鬼の夫婦。
    向かって右手が前鬼(赤鬼・夫)、左手が後鬼(青鬼・妻)で、二人は阿吽の関係だそうですヽ(´エ`)ノ
    朱塗りの柱もスタイリッシュな屋根も格好いいですよね。

    鮎を子持ちで食べるって発想がなかったので驚きました。亀仙人さん曰く、一度子持ち鮎を食べた人は二度と普通の鮎を食べないそう。
    機会がありましたら、ぜひ奥大和へ。一度ご賞味あれ(*^^*)
  • なみさとさん、コメントありがとうございます!

    奈良と聞くと奈良公園の周辺や大仏・鹿あたりに意識が向きがちですが、四方を山に囲まれていて、実は秘境じみた場所が多く、修験道や密教の行場などがあちこちにあったりするのです。
    御作にもチラホラとモチーフとして取り込まれているように感じます(*^^*)

    実は私も自然との対話のような修験道や禅などが感覚として好きなのです。ありのままに自分と対話することでもあるように思えて。
    仏像や念仏と向き合うのも、それはそれで趣があるんですけれどね。

    特別なことをしなくても、寝て起きて、歩いて疲れて鮎を食べ、温泉に浸かる、それだけで十分幸せですヽ(´エ`)ノ
  • 一帆さん、コメントありがとうございます!

    龍泉寺は奈良の中でも僻地にありますから、静かに過ごすにはもってこいでした。と言いつつ世の中が落ち着いて、修験者たちの大峰山での修行が活発になれば、にぎやかになるのかもしれませんが……

    じっくり炭火で焼いたあまごは、ふわっふわで美味しいんですよ(*˘︶˘*).。.:*♡
    なんと! 実は私も高知で初めてあまごを食べて、ファンになったのです。
    奇遇ですねえヽ(´エ`)ノ
  • 琥珀さん、龍に評価ありがとうございます。
    私も標本作成ばかりしていないで、何かそろそろ読まないと(^_^;)
  • 柚さん、お久しぶりです!
    いやいや、間が空いてしまってすみません。私こそ、読むも書くも進んでおらずで……龍の解釈、近しいところにあるようで嬉しかったです。

    標本作成、良いですね。
    その時、心の波長があっていることをするのが一番です(*˘︶˘*).。.:*♡
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