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あおみどり新聞【号外】バルスの前に

皆さま、こんにちは。突然ですが、ジェンガってご存知ですか。
あれって、興に乗ってくると、どれを抜いたら崩壊するかを分析したくなりませんか? モチロン数手先の自分以外の誰かの番での崩壊。
それを内心ニヤニヤ考えながら、皆と一緒にできるだけ長く高く積む努力をしているフリをする狸、私、知ってます。


まあ、そんな話はどうでもよくて、最近の読書事情について書いてみます。

日によってまちまちですが一日平均7万字くらい。2月は一日平均11万字ほど読んでいたみたいだから次第に衰えてますけれど、最近は連載回してるから……と言い訳を。皆もっと読んでるのかな……

元々「今読む分」だけをいくつかフォローして巡回していましたが、最近調子に乗って「読みかけ&後で読む」をうず高く積み上げてしまいました。
実際フォローなんていくらでもできますけれど、やはり見えない器みたいなものがあって、密度が高まってくると徐々に高エネルギー化するものです。


『バルス!(フォロー全解除!)』

まだ一度もやったことありませんけれど、時折そういう波(気分)がやって来ます。フォロー外れていたら「ああ、バルスしはったんやな〜」と軽〜く捉えていただければ。

(ただし、これまでに、作品が見当たらんと思ったらフォロー外れている、という怪奇現象に何度も遭遇しています。十中八九、己の所為のはず……すいません。そもそもフォローし忘れてることもあるし……)



さて、前置きはこれくらいにして、
最近読んだ【熱いぜ、この作品!】について徒然草3本を生やしますね。



◉迷図(作者:石濱ウミさん)【ステータス:完結】
https://kakuyomu.jp/works/16816452219673120569
重なり合うパラレルワールド、という複雑な世界の構造を如何に描くか、ということに挑戦している作品でもあり、その表現方法は実に巧み。とても勉強になります。心理描写をそう表現するのか、などナルホド〜!の連続なのです。
この作品の前衛『迷蔵』を以前読了しました。
改稿版『迷図(メイズ)』が最近リリースされたので嬉々として再訪した次第。
とても気に入っている作品で、合わせて3回位は読んだかな。

最近読了して、レビューも書かせていただきました。
拙文ながら、参考になりましたら幸いです。
https://kakuyomu.jp/works/16816452219673120569/reviews/16816452220097220890




◉九泉伝(作者:合澤臣さん)【ステータス:完結間近】
https://kakuyomu.jp/works/1177354054919070902
イチオシの中華風の重厚ハイファンタジーです。国(領土)間の対立やそれを生み出す経緯や泉の存在。兄弟、家系、主従、人と動物ほか人知を超えた存在などに及ぶあらゆる関係。もう何から何まで深い。読み進めるほど濃密になる話。
泉を巡って、生きる上での水の重要性を再認識できる作品でもあります。
あと、知らなかった漢字を滝のように浴びられて楽しい(もちろんフリガナ付き)

残すところ、二話で完結だそうで、更新を楽しみにしています。

この作品は以前のノートで紹介した橘紀里さんのレビュー経由で知りました。
https://kakuyomu.jp/users/aomidori589/news/16816452220086651688

漢字多いとか、一話長いとか、行間つまってるとか、そんな理由で避けたら……
『人生の十割損してますよ』(悠木柚さんの名言をパクって我が物顔で言う)




◉文藝と官能小説の狭間で(作者:呪文堂さん)【ステータス:連載中】
https://kakuyomu.jp/works/16816452219563569947
「エロスとは?」「R15のラインの所在は?」を真面目に分析・考察している作品で、これを立ち上げた経緯は近況ノートで語られています。
緻密でナルホド〜!と思わせてくれる切り口に、新しい視野を拓いてくれる作品だと期待を寄せています。文豪たちの作品を取り上げて、直接的な描写をせずに如何に仄めかし想像を掻き立てるか、感性をガタガタいわせるか、にフォーカスして分析していると言えばいいでしょうか。

元々R15のラインって、よくワカランな〜と思っていたこともあり、熱心に読んでいます。特に『第4話 宮崎駿な乙女のエロス』は本当に秀逸。ジブリ好きな方も、エロスが気になる方も、とりあえず訪問してみてほしいです。

私が信頼を寄せている方のレビュー経由で知った呪文堂さん。作品はまだ読みはじめて間もないですが、何度かやり取りして感じたのは……『謙虚と気さくがタッグを組んでエロスの餅つきをしている方』でしょうか。こんな風に書いたら怒られるかな……でも、つきたての餅、ホントに美味しいですから、是非ご賞味あれ。




【こうして発散することで、蒼翠琥珀の世界は『バルス』を免れた】




まあ、仮にフォローしていなくても、縁のある作品、作者さんには何度でも遭遇するだろうし、心に残っている作品は自分で検索かけて探せると思います。

ですから、『バルス!(フォロー全解除!)』みたいなことは別に気軽にやってもいいんじゃない?と思ってる奴(要約:雑な性格)だと、以後お見知りおきいただければ……


ではヽ(´エ`)ノ ←最近、気に入っている顔文字

12件のコメント



  • さっそくお邪魔します(お礼参り笑)

    星の数ある作品の中から紹介していただきありがとうございます!!

    自分は気になる作品がありすぎて逆に手を出せないことが多く、
    読み合いもままなりませんが蒼翠様のように目の肥えた方に評価して頂くと
    載せた甲斐があったなあとしみじみ嬉しいです。


    ご無理はなさいませんよう。
    自由に読んで書く海原ですし、バルスもお気軽にやってよいと思いますヨ
    (自分もフォローしたりはずしたり気分屋です)



    合澤臣
  • どわわっっ
    重厚清廉なる芸術作品のうちに、珍奇な雑貨を混ぜていただいたような心地ですっ!!冷や汗の出る思いです恐縮ですっ!聖も俗も併せ飲む蒼翠琥珀様の懐の深さ、誠に感銘を受けるばかりにございます!
    『謙虚と気さくがタッグを組んでエロスの餅つきをしている方』、おお!この呪文堂になんとも有難い評を頂戴致しましたっ!絹のように白く、滑らかに柔らかで温かく、そんなエロスを見出ださんとがんがん付きまくりたいと思いますっ!
    誠に誠に。ありがとうございましたっ!
  • こんにちは。

    琥珀さんに、このような素晴らしい褒め言葉とともに拙作を紹介して頂けて、何とも嬉し恥ずかし誠にありがたし、と身悶えております。

    もっと良いものが書けるように、これからも精進して参ります。
    ありがとうございました。
  • 合澤臣さん、コメントありがとうございます!

    確か、はじめにタイトル三文字の作品を探したんですよ。自分のも三文字だったので(笑)それで、お、紀里さん、レビュー書いてる〜とフラッと立ち寄ったのがキッカケでした。

    私はこれまで小説をあまり読んでこなかった方だと思います。
    だから今、必死で読んでいる……(^_^;) 

    恐らく序盤ほど内容を捉えられていなかったりで、トンチンカンなコメントを沢山していたんじゃないでしょうか。根気強く対応してくださって、むしろこちらが感謝するばかりです。

    完結まであと僅か。あの二人の行く末を楽しみにしております(๑´ڡ`๑)
  • 呪文堂さん、コメントありがとうございます!

    珍奇な雑貨なんて!あれだけのものを書けるのは本当に凄いと思いますよ。
    呪文堂さんに辿り着いたのは柊さんのレビューのおかげなんです。柊さんも呪文堂さんが書くような掘り下げた話は、私の好みに合うんじゃないかっておっしゃってました。確かに……!

    私の場合、「書くために読む」が基本スタイルなので、要は参考書を探しているのですよ。みんな何をどう表現しているのか。呪文堂さんの作品は、多くの人がなんとなくモヤモヤしながらも、実質的に境界を探る、とまでは至っていない部分にアプローチしてくださっていると感じています。

    今は例の御作のフルスロットル版を執筆中でお忙しいのではないだろうか、と勝手な想像をしておりますが、どうぞ、ご無理の無いよう。
    また更新されるのを楽しみにしています。
  • ウミさん、コメントありがとうございます!

    先日はコメント欄に怒涛の如く滝雨を降らせてしまいすみませんでした(^_^;)
    たくさん読むのも大事ですが、同じ作品を何度も読むのも良いと思っています。
    ウミさんの作品の中でも『迷図』は何度も読んで探りたい作品です。
    他の作品も……KACの『北村不思議探偵事務所』なんかも。
    あれは本当に怖い話(TдT) また読みかけの方にもお邪魔します!
  • あ、書き忘れましたけれど、
    私は読み合いとか、読み返しとか、あまり深く考えていないので、どうぞお気になさらず。

    基本的に「読む」と「読まれる」は別のラインでいいと思ってます。
  • 近況ノートにお邪魔させていただきます、隠井迅です
    当該エピソードを、まずは読ませていただきました
    自分の作品にインスパイアされたなんて、光栄の極みです
  • 隠井さん、コメントありがとうございます!

    要所要所、引用させていただいたようなところもあり恐縮ですが、他の方にも興味を持ってもらえたらいいなあと思います。
    こちらこそ、楽しく書かせていただきました。
    また、お読みくださりありがとうございます!

  • 琥珀さん

    いやいや、フォロー外すのは必須行為でしょ(笑)
    500までしかフォロー出来ないから、私は毎日やりくりしてますよ(^^
  • 凄ノに狂う気。
    長命なる同胞は宴に勤しみ、地に這うモノ達は絶叫を上げる。

    木魂よ雷鳴よ大地に印を穿つ天涙よ。
    願わくば今少しの間、その真実を隠し給え。

    ――――――――――――――――――

    真円を埋め尽くす魔導文字と幾何学模様で構成された摩訶不思議な事象起体――魔法陣――によって俺が飛ばされたのは、肉によって肉が支配され僅か一握りの偽善者によって理の線引がなされた地獄――地球――だった。

    俺は徐に左足を大地から遠ざけ次の瞬間にはまた大地へと近付けつつ連鎖的に右足を大地から剥離する行動――徒歩――を意識して行いながら、芯まで黒く汚れている自分という存在を唯一清浄なモノへと導いてくれる可能性――友――を探した。

    そしてどこにでも出てくるゴキブリのようなピエロを矢面に掲げ、曾ては食用ミミズの使用を微かに臭わせていたがその有用性は赤犬を食していた大和民族にとっては金塊にも等しいとされる人間が生きるために必要な殺生を一手に引き受け無償の笑顔と共に提供するオアシス――ハンバーガーショップ――に行き着いた。

    「琥珀……またの名を混沌より生まれし最後の希望、パンドラに眠る善なる悪魔よ、ここいいたのだな」

    「俺は確かにここで待っていたが、貴様の言うここと俺の言うこことでは僅かに時間軸の振れがあるという事実を忘れたか」

    「忘れてはいない。だが可能性の糸を多く手繰り寄せ、そうして再びお前と邂逅できた幸運は本物だと信じている」

    「ならば何も言うまい。一時間後『三ツ辻』の交差点で待っていろ。俺が貴様を運んでやる」

    時の概念すら超越した我々には似つかわしくない正月特番のダイジェストを巻きで放送するような枠組み―― 一時間――を指定したのには何の意味があるのだろうか。

    白夜の息吹はまだ、産声すら上げていない。
  • 柚さん、コメントありがとうございます!

    え? 500まで? しらんかったー!
    まあ、少なくとも読みかけの「未読あり」リストは50までにしたいですね。
    次のページを繰るの面倒でどんどん遠ざかってゆく〜

    って、なんですか、この果たし状みたいなの。
    良いだろう。行ってやらァ、『三ツ辻』の交差点(遅刻)
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