県庁に用事があったが、朝から俺の車をM嬢が乗って出かけたのでタクシーを拾う
運転手さんは結構な御年のお爺さんだ
「◯◯タクシーの××がお送りします」
ゆっくりとした動きで発進する
あれ、後ろ姿が何となく親父を思い出すなぁ・・・
発進してまもなく、ゆっくりした動きで運転手さんが「お手拭きですどうぞ」と後ろ手に渡してくれた
「有難うございます」
薄いお手拭きだが、こういう気遣いは嬉しい
その後2回ほど信号で停止する際、運転手さんは助手席に置いてあったコンビニ袋のようなものを引っ張ってきてゴソゴソしていたが
「はい、飴ちゃんです」
そう言ってまた後ろ手に、グーにした左手を伸ばしてきた
「あっ、はい」
両手で受けると、パッと開いた運転手さんの手から、ミルキーやらペコちゃんのポップキャンディやら、数個バラバラッと落ちてきた
「わあ、なんか、いろいろ戴いて有難うございます」
「いえいえ」
何故か孫が爺ちゃん家に寄ってお菓子を貰ったような感覚に陥る
その後、数分走ると目的地に近付いてきた
「あのくぼみ(バス停)で止めていいですか?」
「あっ、はいそこで」
タクシーは止まる
代金を払い、降りようとすると
「今日も一日、良いことありますように!行ってらっしゃい!」
運転手さんが大きな声で送り出してくれた
何と気持ちの良い接客・・・
有難う運転手さん!
朝から気分が晴れやかになりました\(^o^)/
ウインカーを出し、ゆっくり車線に戻ろうとするタクシーを見送る
今日は本当にいいことありそ・・・
ドン!!
後続バスがタクシーにカマ掘った(ノД`ll)