腕白少年みたいな話ですみません
私54ですけど、ワンピースとキングダムだけは欠かさず読んでおります。
宮里くんが買ってきた週刊誌を回し読みしてるだけですが。
そんなわけで、たかが漫画、されど漫画。
自分の人格形成に少なからず影響を与えた作品を、この場でお話させていただいても宜しおますか♪(´ε` )
・・・ただし!!
女性の皆様はほとんど興味のないジャンルと思われます。
10歳(1978年)の頃
近所の兄ちゃん家に①巻から⑦巻まであったのかな?
その題名が気になって、本棚から取って何気に読んだ漫画が「暴力大将」
当時、月刊少年チャンピオンに連載されていた「どおくまん」という漫画家の作品でした
小4の私には今一つ漫画の時代背景が理解出来なかったのですが、内容に衝撃を受け、ブッ飛んでしまったのです
主人公の力道剛(りきどう・ごう)が
中学校→矯正院(少年院の前身)→少年兵士として極秘に太平洋戦争に駆り出され→戦後の大阪の闇市で活躍し→日本最大の財閥の後継者になるまでを描いた、
おおよそ少年漫画では括りきれない、壮大な大河ドラマでした
当時の私は「男とは斯くあるべき」みたいなものを教えられたような気がして、先の人格形成に少なからず影響したのは間違いないです
その作者の「どおくまん」が
今度は私が小6の時(1980年)、週間少年チャンピオンで連載を始めたのが「熱笑!花沢高校」(♯786)
その頃には暴力大将の単行本を11巻辺りまで買い揃えていたので(連載は1985年まで続いた)
当然、花沢高校も週刊誌を毎週買って読み始めたわけです
来年から中学生・・・制服を着る日も近い私にとっては
主人公の力勝男(りき・かつお)が、私立の高校に長ランで入学したところから始まるストーリーに胸躍らせたのですが
中学時代に教師や生徒からイジメ倒され、家庭でも両親・弟・妹にまでDVを受けてきた主人公が
見た目の恐さ(顔のイカつさとガタイの大きさ)だけで高校3年間を乗り切ってやるのだ!!という
何とも後ろ向きな展開・・・というかギャグ漫画だとわかり
硬派の世界を期待していた私は拍子抜けしてしまいました
・・・ところが。
この漫画も暴力大将の流れを汲んでいたわけですよ
まあ今でこそよくある展開ですが
マグレで勝った喧嘩から、徐々に潜在能力(怪物の素質)を開花させ始めた主人公が
自校の番長になり、近隣の強豪番長とタイマンを張りながら仲間を増やし
最終的には「北大阪の虎」という、今でいう半グレ組織(いやもうそれ以上)と対決するのです
その北大阪の虎、中心は高校生の集団なのですが
麻薬・売春・密輸・武器売買・人身売買・殺人といった悪行を重ね続ける、構成員1万人の極悪組織で
ヤクザと繋がり中国マフィアと繋がり
もはや高校生の所業ではない(少年漫画でもない)
最終的に、大阪は能勢町にある妙見山にて
北大阪の虎 17,000人 VS 黒いゲリラ(力勝男側)8,000人という、壮絶な一騎討ちによって虎は壊滅、力勝男は懲役15年を食らうのですが
虎の悪事が世に知れ渡り、世間から集められた何十万もの嘆願書によって懲役3年に減刑され(うろ覚え)
仲間達と乗り込んだ護送車を、数えきれない人々に見送られながら「完」となるのです
・・・少年漫画でっせ(;´д`)
ちなみに後に、私の世代ではないですが
BE-BOP-HIGHSCHOOLやクローズなどが、花沢高校の影響を受けて書かれたのは有名な話
54歳になった今でも、この2作品だけは捨てるに捨てられず、当時の単行本が押し入れの奥に眠っているのです(´皿`)